股関節57 人工股関節置換術と透視装置

透視装置 股関節

おはようございます。
パソコンは2年に1回くらい取り替えたい塗山正宏です。


今回のテーマは、

人工股関節置換術と透視装置についてです。


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透視装置とはC-armと呼ばれていて、リアルタイムでX線透視画像を見ることが出来る装置です。

私は、人工股関節置換術を行う際にはC-armを利用しています。

なぜ利用するのか?

それは手術中に「リアルタイムで人工関節の設置の状態を確認出来るから」です。

なぜ山に登るのか?

それはそこに山があるからです。

話が横道に逸れたので戻ります笑。

C-armを使用することにより、リアルタイムで人工関節の設置状態が確認できます。

手術中にカップが入っている角度や、大腿骨に設置するステムの傾きなどもリアルタイムで確認できます。

手術前に計画していたインプラントの設置位置の目標に、透視装置を利用することで限りなく近づける事が可能になります。

使用するのにあたって、色んなコツはあったりしますが、透視装置は非常に便利な装置かと私自身は感じています。


しかし、昔は人工股関節置換術の手術中に、C-armを利用しないことが一般的でした。

今でも使用していない先生のほうが多いのではないかと思います。

そのため、手術が終わったあとにレントゲンを撮影して、その時点で人工関節の設置の状態を確認することになります。

手術が終わった後に撮影しているために、もし人工関節の設置の状態が悪い状態でも、簡単にやり直すことが出来ません。

すでに手術は終わってますから・・・。

そのために、

「しょうがないからこのまま様子みるか・・・」

ということは実は少なくありません。

悲しいですが、それが医療の現実です。

本当に悲しいですよね・・・涙。

患者さんにとって一生に一度の手術かもしれないのに、私は絶対にそんなことはあってはならないと思います。

私は絶対に手術を失敗したくないので、必ず手術中に人工関節の設置の状態を確認してから、手術を終えるようにしています。

なぜなら、「絶対に手術を失敗したくない」ので。

「失敗しない人工股関節置換術」をモットーにしている塗山ですから。

世の中に沢山の整形外科医がいるなかで、私を選んでくれた患者さんには、私は全力を尽くしてその期待にこれからも応えていきますよ!

手術には常に全力投球する塗山です!!

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「手術は魂をこめてするものでしょ!」


手術は技術よりもハートが大事だと思っている整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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