おはようございます!
最大公約数と最小公倍数という言葉を聞くとなんとなくムズムズする塗山正宏です。
つるかめ算!
今回のテーマは、
変形性膝関節症とロコアテープについてです。
今回はロコアテープについてですよ~♪
というわけで、今回は変形性膝関節症で使用する事が多いロコアテープについてお話ししたいと思います。
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減って骨同士がぶつかり合うことで、痛みや腫れなどの症状を引き起こす病気です。
加齢や肥満、過度な運動などが原因で発症することが多く、日本では約1000~3000万人が罹患していると推定されています。
変形性膝関節症の治療法としては、保存療法と手術療法があります。
保存療法では、体重の管理、運動療法、理学療法、湿布や鎮痛剤などの薬物療法などが行われます。
手術療法では、骨切り手術や人工関節置換術などが行われますが、手術によるリスクがないわけでありません。
そこでロコアテープの登場です!!
ロコアテープとは、変形性膝関節症の痛みを和らげるために開発された貼付剤です。
有効成分として、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種であるエスフルルビプロフェンと、皮膚の透過性を高めるハッカ油が配合されています。
エスフルルビプロフェンは、炎症や痛みの原因となる物質(プロスタグランジン)の生成を抑える働きがあります。
ハッカ油は、エスフルルビプロフェンの吸収を促進するとともに、冷却作用や血行促進作用もあります。
ロコアテープの特徴としては、以下のような点が挙げられます。
などの特徴があります。
ロコアテープの効果については、変形性膝関節症の患者さんに対して、他のNSAIDs貼付剤と比較した臨床試験が行われています。
その結果としては、ロコアテープは、椅子から立ち上がる時の膝の痛みを有意に改善しました。
また、貼付期間が長いほど痛みの改善が見られたという興味深い結果も報告されています。
ただし、貼付時間が長くなると皮膚のかぶれが出やすいので要注意です。
ロコアテープの注意点としては、以下のような点が挙げられます。
- 血中に移行する量が多いため、他のNSAIDsとの併用は避けるか、必要最小限にする
- 貼付部位に長時間の直射日光を避ける
- 貼付部位に刺激を与えないようにする
- 貼付部位に異常がある場合は、使用を中止する
- 慎重に湿布を皮膚から剥がすようにする
他の湿布に比べて皮膚のかぶれが出やすい傾向がある印象ですので、皮膚症状が出現した場合には、しばらく皮膚を休めてから再度ロコアテープを貼るようにしましょう。
ずっと貼りっぱなしは避けましょうね!
以上、変形性膝関節症とロコアテープについてでした~♪
キンコーンカンコーン、カンコーンキンコーン!
ロコアテープは膝の痛みに有効な湿布ですが、皮膚のかぶれには要注意です!
「とりあえずクレープ食べませんか?」
たま~にクレープを食べたくなるスイーツ系の整形外科医の塗山正宏でした!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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