おはようございます!
大腿四頭筋の筋肉量は維持していきたい塗山です!
レッグエクステンション!
今回のテーマは、
人工膝関節のインプラントの重量についてです。
人工膝関節のインプラントの重量についての話ですよ~♪
インプラントの重さが気になります…
人工膝関節のインプラントの重量について:手術前に知っておきたい基礎知識
人工膝関節置換術は、変形性膝関節症や関節リウマチなどで膝関節が著しく損傷した際に行われる手術で、痛みを軽減し、膝の機能を回復させるために行われます。
この手術で使用される「人工膝関節のインプラント」について、患者さんが関心を持つ要素の一つにインプラントの重量があります。
この記事では、人工膝関節のインプラントの重量に焦点を当てて整形外科医の塗山正宏が詳しく解説します。
1. 人工膝関節インプラントの役割と材料
人工膝関節は、損傷した膝関節を置換するためのインプラントで、通常は以下の3つの部品から構成されています。
- 大腿骨側のコンポーネント(金属)
- 脛骨側のコンポーネント(金属とポリエチレン)
- 膝蓋骨の裏のコンポーネント(ポリエチレン)
これらのインプラントは、耐久性があり、人体に適したチタン合金やコバルトクロム合金、ポリエチレンなどの材料で作られています。
2. 人工膝関節インプラントの重量はどれくらい?
人工膝関節のインプラントの重量は、患者さんの骨の大きさや変形の程度、および使用されるインプラントのメーカーによって多少異なります。
一般的に、インプラント全体の重量は約200〜400グラム程度です。これには、金属部品やポリエチレンの部分が含まれます。
各コンポーネントの平均的な重量:
- 大腿骨側コンポーネント: 約100〜300グラム
- 脛骨側コンポーネント: 約50〜70グラム
- ポリエチレンインサート(軟骨の役目): 約20〜40グラム
- 膝蓋骨コンポーネント:約5g
合計するとインプラントの総重量は約200~400g程度になります。
手術後、患者さんの体に感じられるインプラントの重量はあまり大きくありません。
なぜなら、インプラントは体内で骨にしっかりと固定され、関節の動きに合わせて機能するため、重さを感じにくくなっています。
3. インプラントの重量が膝関節に与える影響
人工膝関節インプラントの重量が直接、膝に大きな負担をかけることはありません。
むしろ、インプラントの適切な選択と手術の成功により、膝関節の動きがスムーズになり、痛みの軽減や機能の回復が期待できます。
インプラントの重量の影響
- 膝への負担軽減: 摩耗した軟骨をインプラントで置き換えることで、骨同士の摩擦が減少し、痛みが軽減されます。
- 関節の安定性: 人工膝関節インプラントは、自然な膝の動きを再現し、歩行や日常生活動作がよりスムーズに行えるようになります。
4. インプラントの材料による重量の違い
人工膝関節インプラントの材料の選択によっても重量に違いがあります。
人工膝関節のインプラントでは主にチタン合金やコバルトクロム合金などが使用されます。
チタン合金とコバルトクロム合金の比較:
- チタン合金: 軽量で耐腐食性に優れ、アレルギーを引き起こしにくい
- コバルトクロム合金: 耐久性が高く、摩耗に強いがやや重量がある
5. インプラント重量に対する患者の不安
手術前に患者さんが感じる不安の一つとして、「インプラントの重量が日常生活に影響を与えるのではないか」という懸念が挙げられます。
しかし、実際には多くの患者さんが手術後にインプラントの重量を感じることなく、痛みの軽減と機能の回復を実感しています。
よくある不安について
- 重さが歩行に影響するのではないか?
→ インプラントは体内でしっかりと骨に固定され、膝の動きが改善するため、重さを感じることはほとんどありません。 - 体内に金属が入ることで違和感があるのでは?
→ 手術後のリハビリをしっかり行うことで、人工関節の動きに慣れ、違和感も徐々に軽減されていきます。
6. まとめ:人工膝関節のインプラントの重量は心配無用
人工膝関節インプラントの重量は、患者さんが手術を検討する際に気になるポイントの一つですが、実際にはインプラントの重さが日常生活に支障をきたすことはありません。
増える重量は約200~400gですが、切除する組織や骨が約50~100gになりますので、増える重量は約100~300g程度でしょう。
インプラントは膝関節の動きをサポートし、痛みを軽減するために設計されているため、重量による負担は感じにくいものです。
また、手術後のリハビリを継続する事で、スムーズな機能回復が期待できます。
もしインプラントの重さや素材について不安がある場合は、担当の整形外科医に相談し、不安を解消しましょう!
とりあえずインプラントの重さは気にせずに大丈夫ですからね!
では、また!
以上、塗山が心をこめてお伝え致しました。
人工膝関節の手術を受けて増える重量は約100~300グラム程度ですよ!
「冬と言えばもつ鍋!!」
寒い時にはたまにもつ鍋が食べたくなる整形外科医の塗山正宏でした!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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