おはようございます!
体重が重くならないように日々気をつけている塗山です。
今回のテーマは、
変形性膝関節症と体重についてです。

膝にとって体重は影響大ですよ…

そんなこと言われても…
変形性膝関節症と体重の関係:膝への負担を軽減するための対策
こんにちは、整形外科医の塗山正宏です。
今回は「変形性膝関節症と体重」について詳しくお話しします。
変形性膝関節症は、中高年に多く見られる慢性的な関節疾患で、膝の軟骨が摩耗し、痛みや腫れ、動きの制限が生じる病気です。
その進行にはさまざまな要因がありますが、体重が膝に与える影響は非常に大きく、体重管理が治療や予防において重要なポイントとなります。
変形性膝関節症と体重の関係
膝関節は、歩行や階段の昇降など、日常の動作で常に体重を支える重要な関節です。
特に、膝にかかる負荷は歩行時は体重の約3倍、階段昇降ではその倍の約6倍といわれており、体重が増加すると膝関節への負担もその分増大します。
例えば、体重が1kg増えると、膝にはその3倍の負担がかかるため、わずかな体重の増加が、日常生活における膝関節に対して大きなストレスとなり、変形性膝関節症のリスクを高めます。
体重増加が膝に与える影響
体重が膝関節にどのような影響を与えるのかを具体的に見ていきましょう。
- 軟骨の摩耗を促進
- 膝関節の軟骨は、体重を支えながら滑らかに動くクッションの役割を果たしています。体重が増加すると、そのクッションへの圧力が増し、軟骨が摩耗しやすくなります。摩耗が進行すると、骨同士が直接擦れ合い、痛みや炎症が生じることになります。
- 膝関節の軟骨は、体重を支えながら滑らかに動くクッションの役割を果たしています。体重が増加すると、そのクッションへの圧力が増し、軟骨が摩耗しやすくなります。摩耗が進行すると、骨同士が直接擦れ合い、痛みや炎症が生じることになります。
- 関節の炎症リスクを高める
- 体重が増加すると、膝関節周囲の組織にも負担がかかり、炎症が起こりやすくなります。炎症が長引くと、関節内の滑液の量や質が変化し、関節の動きが悪くなるだけでなく、さらなる痛みやこわばりを引き起こします。
- 体重が増加すると、膝関節周囲の組織にも負担がかかり、炎症が起こりやすくなります。炎症が長引くと、関節内の滑液の量や質が変化し、関節の動きが悪くなるだけでなく、さらなる痛みやこわばりを引き起こします。
- 運動制限と筋力低下
- 体重が増えると、運動が億劫になり、運動不足が筋力低下を招きます。特に、膝周りの筋肉が弱くなると、関節を安定させる力が減少し、膝にかかる負担がさらに増大します。筋力の低下は、膝関節症の進行を加速させる要因となるため、注意が必要です。
- 体重が増えると、運動が億劫になり、運動不足が筋力低下を招きます。特に、膝周りの筋肉が弱くなると、関節を安定させる力が減少し、膝にかかる負担がさらに増大します。筋力の低下は、膝関節症の進行を加速させる要因となるため、注意が必要です。
体重管理が変形性膝関節症に与える効果
体重管理は、変形性膝関節症の予防や進行抑制にとって非常に重要です。
以下のような効果が期待できます。
- 膝への負担を軽減
- 体重を減らすことで、膝関節にかかる圧力が軽減され、関節への負担が減少します。特に、5%から10%程度の体重減少でも膝の痛みが大幅に軽減されるという研究結果が報告されています。
- 体重を減らすことで、膝関節にかかる圧力が軽減され、関節への負担が減少します。特に、5%から10%程度の体重減少でも膝の痛みが大幅に軽減されるという研究結果が報告されています。
- 症状の緩和
- 体重減少は、膝の痛みやこわばりを緩和し、日常生活での活動範囲を広げる効果があります。体重が減ることで、炎症や腫れが抑えられ、膝関節の動きもスムーズになります。
- 体重減少は、膝の痛みやこわばりを緩和し、日常生活での活動範囲を広げる効果があります。体重が減ることで、炎症や腫れが抑えられ、膝関節の動きもスムーズになります。
- 膝関節の健康維持
- 適正な体重を維持することで、膝の軟骨が健全な状態を保ちやすくなります。軟骨の摩耗や炎症の進行を防ぎ、膝関節の健康を長期間維持することが可能です。
- 適正な体重を維持することで、膝の軟骨が健全な状態を保ちやすくなります。軟骨の摩耗や炎症の進行を防ぎ、膝関節の健康を長期間維持することが可能です。
体重を減らすための具体的な方法
変形性膝関節症を予防・改善するために、適切な体重管理が不可欠です。
以下に、体重減少に向けた具体的な方法をご紹介します。
- バランスの取れた食事
- 膝関節の健康を保つためには、バランスの取れた栄養が大切です。野菜や果物、良質なタンパク質を取り入れ、過剰な脂肪や糖分を控えることで、健康的に体重を管理できます。
- 膝関節の健康を保つためには、バランスの取れた栄養が大切です。野菜や果物、良質なタンパク質を取り入れ、過剰な脂肪や糖分を控えることで、健康的に体重を管理できます。
- 適度な運動
- 体重を減らすためには、消費カロリーを増やす必要がありますが、膝に負担をかけない運動が理想的です。ウォーキングや水泳、サイクリングなどの低衝撃運動は、膝への負担を最小限に抑えながらカロリーを消費でき、筋力の維持・向上にも効果的です。
- 体重を減らすためには、消費カロリーを増やす必要がありますが、膝に負担をかけない運動が理想的です。ウォーキングや水泳、サイクリングなどの低衝撃運動は、膝への負担を最小限に抑えながらカロリーを消費でき、筋力の維持・向上にも効果的です。
- 筋力トレーニング
- 太ももや臀部の筋肉を強化することで、膝関節を安定させ、体重による負荷を軽減することができます。特に、股関節周囲や膝周りの筋肉を鍛えるエクササイズが効果的です。
- 太ももや臀部の筋肉を強化することで、膝関節を安定させ、体重による負荷を軽減することができます。特に、股関節周囲や膝周りの筋肉を鍛えるエクササイズが効果的です。
- サポートが必要な場合は医師に相談
- 体重管理が難しい場合や、膝の痛みが強くて運動が困難な場合は、整形外科医や理学療法士に相談することをお勧めします。専門的なアドバイスやサポートを受けることで、無理なく体重減少を進めることができます。
- 体重管理が難しい場合や、膝の痛みが強くて運動が困難な場合は、整形外科医や理学療法士に相談することをお勧めします。専門的なアドバイスやサポートを受けることで、無理なく体重減少を進めることができます。
まとめ
変形性膝関節症と体重には密接な関係があり、体重増加は膝関節への負担を増大させ、症状を悪化させる大きな要因となります。
一方で、適切な体重管理は、膝への負担を軽減し、痛みを抑え、症状の進行を遅らせることが可能です。
食事の見直しや適度な運動、筋力トレーニングを通じて、健康的な体重を維持し、膝関節の健康を守っていきましょう。
膝の痛みや変形性膝関節症にお悩みの方は、早めに医師に相談し、適切な治療やアドバイスを受けることが大切です。
体重管理をしっかりと行うことで、より良い生活の質を維持できるようしましょう!
でも、体重を減らすのって本当に難しいですよね…笑
でも、やるしかないんです。
はい、やるしかないんです。
頑張っていきましょう!
応援しています!!
体重が増えると膝関節に負担が増えてしまうので気をつけよう!!

「膝が痛いのは本当に辛いんじゃ…」
毎日体重を測ることによって太りにくいと思っている整形外科医の塗山正宏でした!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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