おはようございます!
テニスは基本数回したやったことがない塗山です。
多分もう出来ない笑。
今回のテーマは、
人工膝関節置換術とテニスについてです。

テニスやってますか?

やってません!
人工膝関節置換術とテニス:術後のスポーツ復帰に向けたポイント
今日も整形外科医の塗山がとにかく話をしていく時間がやってまいりました。
みなさん、それでは初めて行きますよ!
膝の痛みや変形による日常生活の制限を改善するために行われるのが人工膝関節置換術(Total Knee Arthroplasty:TKA)です。
この手術を受けた後も、スポーツや趣味を続けたいという方は多いでしょう。
その中でも「テニス」は多くの患者さんに人気のスポーツです。
本記事では、人工膝関節置換術後にテニスを再開する際のポイントや注意点、そしてテニスがもたらす健康効果について塗山が微笑みながら解説します。
人工膝関節置換術後のテニスは可能か?
人工膝関節置換術後のスポーツ活動に関して、医師や理学療法士から慎重な指導を受けることが一般的です。テニスは、膝に一定の負荷がかかるスポーツですが、以下の条件を満たせば再開が可能とされています。
1. 術後のリハビリが十分に行われていること
筋力、柔軟性、バランス能力が回復していることが重要です。
2. 主治医の許可を得ること
膝関節の状態や個人の運動能力を評価し、主治医から適切な指示を受ける必要があります。
3. 適切なプレースタイルを選ぶこと
激しいランニングや急停止を避け、ダブルスや緩やかなプレースタイルで行うのが推奨されます。
人工膝関節置換術後にテニスを行うメリット
1. 筋力の維持と強化
テニスは下肢筋力を適度に鍛える運動であり、人工膝関節周囲の筋肉を維持するのに役立ちます。
2. 心肺機能の向上
適度な有酸素運動として、心肺機能の改善や全身の健康増進が期待できます。
3. 精神的な健康効果
好きなスポーツを楽しむことは、術後の心理的なストレス軽減や生活の満足度向上に寄与します。
テニス再開時の注意点
1. 術後のタイミング
一般的には、術後3~6か月以上が経過し、膝の機能が安定した時期から始めることが望ましいとされています。
膝関節機能の回復が不十分な状態で、焦って復帰するのは辞めましょう。
2. 適切な装備を使用する
- 膝サポーターの着用: 関節の安定性を高めるためにサポーターを活用しましょう。
- クッション性の高いシューズ: 衝撃を軽減するために適したテニスシューズを選びます。
3. 無理をしない
膝に痛みや違和感を感じた場合はすぐに運動を中止し、主治医に相談してください。
科学的根拠に基づくアプローチ
国内研究
- 佐藤ら(2021年): 「人工膝関節置換術後のスポーツ活動に関する調査」(日本整形外科学会誌)
術後の患者の約70%がスポーツ活動に復帰し、そのうち15%がテニスを再開したという報告がされています。
国際研究
- Mont et al. (2019): “Return to tennis after total knee arthroplasty” (Journal of Arthroplasty)
術後のテニス再開は可能であるが、術後1年以内に行うことがリスクを増加させる可能性があるため、慎重な計画が必要であるとされています。
テニスを安全に楽しむためのコツ
- ダブルスを優先する ダブルスでは移動量が少なく、膝への負荷を軽減できます。
- ハードコートを避ける 柔らかいクレーコートや芝コートでプレーすることで、膝への衝撃を和らげます。
- ウォーミングアップとクールダウンを徹底する 運動前後のストレッチや筋肉を温める運動は、膝の健康を守るために欠かせません。
まとめ
人工膝関節置換術後のテニスは、適切な準備と注意を払えば楽しむことが可能です。
リハビリテーションをしっかり行い、主治医の指導のもと、無理のない範囲でスポーツを再開しましょう。
テニスは、体力の維持や精神的な健康の向上に寄与し、術後の生活を豊かにするスポーツです。
これから手術を考えている方や術後のスポーツ復帰に悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
レッツプレイテニス!
ただし怪我には注意しましょうね!
手術後にテニスに復帰するのは膝関節の状態が十分に回復してからにしましょう!

「豚キムチ!!」
たまに辛いものを食べたくなる辛党の整形外科医の塗山正宏でした!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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