膝関節105 変形性膝関節症とAPS注射

APS注射 膝関節

おはようございます。
たまにペヤングを食べたくなるけど、なんだかんだで食べない塗山正宏です。





今回のテーマは、

変形性膝関節症とAPS注射についてです。




私は人工関節の手術をメインに診療を行っていますが、手術以外の治療にも力を入れています。

手術以外の治療の選択肢として、再生医療のひとつであるAPS療法の注射を行っています。

APS注射は再生医療とよく言われていますが、実際には自分自身の細胞を使った治療(Cell therapy)と呼ぶのが正しいと言われています。

変形性膝関節症の病期分類

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Grade 0:正常
Grade Ⅰ:関節裂隙狭小のないわずかの骨棘形成 , または軟骨下骨硬化
Grade Ⅱ:関節裂隙狭小(25% 以下)あるも骨変化なし
Grade Ⅲ:関節狭小(50%~75%)と骨棘形成 , 骨硬化像
Grade Ⅳ:骨変化が著しく,関節裂隙狭小(75% 以上)を伴う


APS療法はGrade Ⅲまではある程度効果が期待できると思います。

変形が進行し、Grade Ⅳになると関節軟骨が消失しており、変形が重度であるためAPS注射は効果があまり期待できないと言われていました。

しかし、最近わかってきたのはGrade Ⅳの状態でも一定の確率でAPS注射が効く患者さんもいるようです。

ただし、長期間効果が出るかと言えば難しいかもしれません。

また、APS療法によって狭くなった膝関節の可動域が改善するのは難しいでしょう。

やはり、Grade ⅣでO脚が強い場合には、人工膝関節全置換術を考えたほうがいいと思います。

しかし、どうしても入院する事が出来ない、一時的に少し痛みを抑えたいという希望があればやってみるのはありでしょう。


関節の変形が重度になる前にAPS療法を行うことで効果が期待できる!

「ストレッチしてま~す」

猫は飼ったことがない整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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