膝関節83 変形性膝関節症とステロイド注射

ステロイド注射 膝関節

おはようございます。
たまに誰かにぶつかって急に中身が入れ替わったらどうしようか不安になる塗山正宏です。
「え、よりによってお前と入れ替わったの!?うそぉ~~~ん!」






今日のテーマは、

変形性膝関節症とステロイド注射についてです。






変形性膝関節症による膝関節の痛みに対して、有効な治療方法としてステロイドの関節注射があります。

変形性膝関節症には、ヒアルロン酸の関節注射を行う事が一般的ですが、膝関節の炎症が強い場合にはステロイド注射が非常に有効です。

ステロイドは抗炎症作用が非常に強いため、関節炎を抑える事が期待できます。

ステロイド注射は非常に有効な治療である一方で、副作用がないわけではありません。

ステロイドによる副作用のひとつとして、骨破壊が起きてしまう可能性があります。

ステロイド注射によって骨破壊が起きる病気をステロイド関節症と呼びます。

ステロイド関節症を発症すると、一度破壊された骨が治ることはありません。

骨が破壊されていくと、変形が徐々に進行していく可能性があります。

そのため、ステロイド関節症を発症すると、最終的に手術になる可能性が高くなります。

骨の破壊された量が多くなると、骨移植を併用した手術が必要になります。

出来れば大変な手術は避けたいですよね。

ステロイド関節症を起こさないためにも、ステロイドの関節注射は痛みが取れるからって頻繁に打たないようにしましょう。




変形性膝関節症に対してのステロイド注射は効果があるけど要注意!

「あなたが落としたのは銀の斧ですか?
それともこのシュークリームですか?」

情熱と勇気だけは落としたくない整形外科医の塗山正宏でした。


【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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