おはようございます!
朝、起きたら利き手が逆になっていたら困る塗山正宏です。
いきなり左利き!!
今回のテーマは、
人工膝関節部分置換術についてです。
膝関節全体を人工関節に置き換える全置換術に対し、部分置換術(単顆置換術または片側置換術)はその名の通り膝関節の傷んでいる部分だけを人工関節に置き換える手術です。
関節の片側の軟骨のみがすり減っていて、反対側の軟骨が残っている場合や、変形性膝関節症の比較的初期や特発性膝骨壊死の方が対象になります。
膝関節の変形が強い場合や膝の可動域の制限が進んでいる場合には全置換術の対象になります。
部分置換術では、通常の人工関節に比べ約半分の大きさの人工関節を用いるため、一般的に皮膚の切開や骨の切除量が少なくなります。
人工膝関節部分置換術の適応としては
などがあります。
この部分置換術の利点は、すべての膝関節の靭帯を温存出来る事です。
全ての膝関節の靭帯が温存されているため、術後の膝関節の違和感が全置換術に比べると少なくなります。
人工膝関節と一言で言っても、このように全部取り替えてしまう場合と一部だけ取り替えてしまう方法があるのです。
また、部分置換術のインプラントの耐久性としては、手術から15年経った後では94%、20年経った後も91%の部分置換型人工膝関節がよく機能しているという報告があります。
全置換術のインプラントに比べると、若干長期成績が落ちるという欠点はありますが、以前に比べて長期成績は改善されてきています。
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では、また!
膝関節の変形が軽いうちは人工膝関節部分置換術が可能です!
「たまにはそうめんを食べたい!」
たまに流しそうめんをやりたくなるが結局やらない整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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