股関節245 股関節の腸骨大腿靭帯

腸骨大腿靭帯 股関節

おはようございます!
麺は硬めが好きな事を言い続けている塗山正宏です。
替え玉はバリカタ!




今日のテーマは、

股関節の腸骨大腿靭帯についてです。






今回は、ちょっとマニアックな話です笑。

そうです、股関節の大腿骨頭を包んでいる関節包のなかの腸骨大腿靭帯についてトークしていきたいと思います。

腸骨大腿靭帯
Visible bodyから引用
腸骨大腿靭帯

腸骨大腿靭帯とは、股関節の前面にある非常に強い靭帯です。

靭帯とは、骨と骨を結びつける繊維性の組織で、関節の安定性や動きの制限に関与しています。

腸骨大腿靭帯は、その名の通り、腸骨と大腿骨を結んでおり、人体中で最も強靭な靭帯と言われています。



腸骨大腿靭帯は、「Y」の字をひっくり返したような形をしており、水平成分垂直成分に分かれています。

垂直成分は寛骨臼縁から始まり、大腿骨の小転子に付着します。

水平成分は下前腸骨棘から始まり、大腿骨の転子間線に付着します。

このように、水平成分と垂直成分で異なる起始点と停止点を持つことで、股関節の動きに応じて適切な張力を発揮することができます。



腸骨大腿靭帯の主な機能は、股関節の伸展や外旋を制限することです。

特に外旋に対しては強い制限力を持ちます。

これは、股関節が伸展や外旋するときに、腸骨大腿靭帯が伸張されるからです。

逆に、股関節が屈曲するときには、腸骨大腿靭帯は緩むため、制限力は低くなります。



また、腸骨大腿靭帯は、関節包という股関節を覆う袋状の構造物の前面と上面を補強する役割も担っています。

関節包は、関節液という滑らかな液体を含んでおり、関節の摩擦を減らしたり、栄養や酸素を供給したりする働きがあります。

しかし、関節包だけでは十分な強度がないため、周囲にある靭帯や筋肉によって補強されています。

その中でも、特に強力な補強力を持つのが腸骨大腿靭帯です。

したがって、腸骨大腿靭帯は、股関節の安定性や動きの制御に重要な役割を果たしていることがわかります。

しかし、この靭帯が過度に緊張したり、損傷したりすると、股関節の可動域や機能が低下したり、痛みや炎症が生じたりする可能性があります。

そのため、腸骨大腿靭帯の状態を評価したり、適切なストレッチやエクササイズを行ったりすることが、股関節の健康を維持するために必要です。

というわけで、腸骨大腿靭帯について色々トークしてみました!

以上!


腸骨大腿靭帯は身体のなかでもとても強靭な靭帯です!

落とし穴

「落とし穴掘るの辞めてもらえますか?笑」

落とし穴ドッキリはまだ一度もはまったことがない整形外科医の塗山正宏でした。




【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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