おはようございます!
寝る前と起きたら水分摂取して脱水になるのを予防している塗山正宏です。
ウォーター!
今回のテーマは、
変形性膝関節症とステロイド注射についてです。
今日は木曜日なので、変形性膝関節症の話題ですよ!
変形性膝関節症とは、膝の軟骨がすり減って痛みやひざの曲げ伸ばしに徐々に制限が生じる病気です。
加齢や肥満、過度な運動などが原因で発症することが多く、日本では約2500万人程度が悩んでいると言われています。
変形性膝関節症の治療法には、保存療法と手術療法があります。
保存療法とは、薬や注射、リハビリなどで症状を緩和する方法です。
手術療法とは、人工関節置換術や骨切り術などで膝の機能を回復する方法です。
保存療法の中でも、ステロイド注射は強力な鎮痛効果が期待できる治療法の一つです。
ステロイドとは、体内でも生成される副腎皮質ホルモンの一種で、炎症や免疫反応を抑える作用があります。
ステロイド注射とは、ステロイド薬を注射器で膝関節に直接注入することで、炎症や痛みを軽減する治療法です。
では、ステロイド注射って本当に有効なのか、変形性膝関節症のガイドラインを参考にしてみましょう。
「変形性膝関節症に対するステロイド関節内注射は有用であるが短期的効果のみであり、頻回の投与や長期間の使用は避けるべきである.」
(エビデンスの強さ C:効果の推定値に対する確信は限定的である)
ほっほ~、そうですか。
除痛についてのコメントとしては、
「除痛については、注射後数週間はプラセボ関節内注射より有意に高いが、長期的には効果は低い」
という報告があります。
除痛はあくまでも短期間の効果に限定される可能性が高いっていうことですよね。
そして、ステロイド注射には副作用がある事を理解していなければなりません。
ステロイド注射の副作用としては、
などが挙げられます。
色々な副作用があるっていうことですね。
これは気をつけなければなりませんね。
では、まとめに入っていきましょう。
日常診療においてステロイド関節内注射を頻回に行うことや間隔を空けずに使用することや長期に行うことは推奨されません!
そして、ステロイド注射の合併症に注意し、膝関節の炎症の鎮静化や短期の除痛に限った使用にすべきでしょう。
以上、変形性膝関節症に対するステロイド注射についてあれこれでした。
参考になれば幸いです!
では、また来週どこかで会いましょう!
変形性膝関節症に対するステロイド注射は長期の除痛は期待できない!
「ちょ、ちょ、助けて~~!!」
フライドポテトは好きだけど普段はそんなに食べない整形外科医の塗山正宏でした!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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