股関節261 股関節の装具

股関節の装具 股関節

おはようございます!
そろそろ春が待ち遠しくなっている塗山正宏です。
「は~る~よ~、遠き春よ~♪」




今回のテーマは、

股関節の装具についてです。



塗山先生
塗山先生

今回は、股関節の装具についてです。

装具の種類や効果、注意点についてお話しますね!



股関節の装具とは、股関節の動きを制限したり、安定させたり、矯正したりするために使用する器具のことです。

股関節の装具には、様々な種類がありますが、大きく分けて以下のようなものがあります。

  • 股装具:股関節の固定、屈曲伸展、内外転をコントロールする装具です。股関節の脱臼予防などに処方されます。

  • 股関節外転保持装具:股関節を軽度外転位に保持する装具です。坐骨支持により股関節を免荷します。小児の股関節疾患(ペルテス病)などに処方されます。

  • 長下肢装具:膝と足の動きをコントロールし、立位時の安定、変形の予防・矯正などの治療を目的とした装具です。片麻痺や大腿骨骨折などに処方されます。

  • 短下肢装具:足関節の動き、筋力、症状により、様々な種類があります。片麻痺や下腿骨骨折などに処方されます。


股関節の装具の効果は、以下のような点が挙げられます。

  • 痛みの軽減:股関節の動きを制限することで、炎症や摩耗などによる痛みを軽減することができます。

  • 骨折の治癒:股関節の安定化や免荷により、骨折部位の治癒を促進することができます。

  • 変形の予防・矯正:股関節の良姿位を維持することで、変形の進行(小児の股関節疾患)を防ぐことができます。また、変形が軽度の場合は、矯正することができます。

  • 歩行の改善:股関節の安定性や可動域を高めることで、歩行の速度や距離、バランスなどを改善することができます。


股関節の装具の注意点は、以下のような点が挙げられます。

  • 装着方法:装具は医師や理学療法士の指導に従って正しく装着する必要があります。装着位置や締め具合に注意してください。装着前後に破損がないか確認してください。

  • 肌のケア:装具は必ず肌着の上から装着してください。肌に直接装着すると、スキントラブルの原因になります。装具の内側には、汗や皮脂などが付着するため、定期的に清潔にしてください。また、装具の圧迫により、肌に赤みや痛みなどが生じた場合は、直ちに義肢装具士や医師に相談しましょう。

  • 装具の調整:装具は、体型や症状の変化に応じて、適宜調整する必要があります。装具が合わなくなった場合や、痛みや不快感が生じた場合は、医師や義肢装具士に相談してください。自分で修理や加工は辞めましょう。

  • 使用期間:装具の使用期間は、医師の指示に従うようにしましょう。装具を使用しなくなった場合は、保管しておくか、作成した病院に返却してください。


以上、股関節の装具についてのお話でした。

股関節の装具は、股関節の痛みや変形、骨折などに有効な治療法の一つです。

装具を使用することで、股関節の機能を維持や改善することができます。

装具を使用する際には、正しい装着方法や肌のケア、装具の調整などに注意して使用するようにしましょう。

以上、股関節の装具についてあれこれトークしてみました!


股関節の装具が有効な場合があるので有効活用しましょう!

ナッツ

「空腹対策にはナッツ!」

良質な脂質を取りたいと願っている整形外科医の塗山正宏でした!



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

コメント

タイトルとURLをコピーしました