おはようございます!
プリンは割と好きなスイーツ塗山です。
今回のテーマは、
人工股関節置換術と動き出しの痛みについてです。
術後の動き出しの痛みって皆さん感じていますよね?
確かに術後しばらく動き出しの痛みはありました。
人工股関節置換術後の動き出しの痛みについて
こんにちは、整形外科医の塗山正宏です。
今日は、人工股関節置換術後に多くの患者さんが経験する「動き出しの痛み」について詳しくお話しします。
手術後のリハビリや日常生活で感じるこの痛みは、術後の回復過程でよくあるものですが、その原因や対策について理解することで、より快適なリハビリ期間を過ごすことができます。
動き出しの痛みとは?
人工股関節置換術後の「動き出しの痛み」は、特に長時間座っていた後や、寝起きのときに感じることが多いです。
術後しばらくこの動き出しの痛みは感じる事が多い症状です。
この痛みは、最初の数歩で強く感じることがありますが、その後、歩き始めて筋肉や関節が温まると徐々に和らいでいくことが一般的です。
動き出しの痛みの原因
- 手術による組織の炎症: 手術によって股関節周囲の筋肉や靭帯がダメージを受けるため、手術後しばらくは組織の炎症が残ることがあります。この炎症が原因で、動き出しの際に痛みを感じることがあります。
- 筋肉の硬直: 手術後、長時間動かない状態が続くと、股関節周囲の筋肉が硬直しやすくなります。この筋肉の硬直が組織の滑走性の低下につながり、動き出しの痛みを引き起こす一因となります。
- 関節のこわばり: 手術後のリハビリ初期には、関節がまだ新しい環境に適応しておらず、こわばりを感じることがあります。このこわばりが、動き出しの痛みを増幅させることがあります。
- 筋力の低下: 手術による安静期間やリハビリ期間中、筋力が低下することが多く、この筋力の低下が関節を支える力を減少させ、痛みを感じやすくします。
動き出しの痛みへの対策
- 適切なリハビリ: リハビリテーションは、動き出しの痛みを軽減するための重要な対処方法です。適切なリハビリは、股関節周囲の筋肉を強化し、関節の可動域を改善することができます。理学療法士と相談し、リハビリプログラムを作成してもらうことが重要です。
- ストレッチとウォームアップ: 動き出しの前に軽いストレッチやウォームアップを行うことで、筋肉の硬直を和らげ、股関節周囲のこわばりを減少させることができます。簡単な脚のストレッチや軽い体操を取り入れると効果的です。
- 温熱療法: 股関節周囲の筋肉を温めることで、血行を促進し、痛みを和らげることができます。温かいタオルやホットパックを使用して、動き出す前に股関節周辺を温めることをおすすめします。
- ゆっくりとした動作: 動き出しの際には、急激な動きを避け、ゆっくりとした動作を心がけましょう。ゆっくりと動くことで、股関節にかかる負担を軽減し、痛みを感じにくくなります。
- 適切な靴選び: クッション性のある靴を選ぶことで、歩行時の衝撃を和らげ、股関節にかかる負担を軽減することができます。特に、硬い床や不安定な地面での歩行時には、適切な靴が痛みの軽減に大いに役立ちます。
- 体重管理: 体重が増えると股関節への負担が増えるため、健康的な体重を維持することが重要です。栄養バランスの良い食事と定期的な運動を心がけましょう。
痛みが続く場合の対策
もし、リハビリを続けても動き出しの痛みが改善しない場合や、痛みが悪化する場合は、早めに医師に相談することが重要です。
痛みが長引く原因には、手術後の合併症や感染症などの可能性もありますので、早期の対応が必要です。
まとめ
人工股関節置換術後の動き出しの痛みは、術後しばらく多くの患者さんが経験することですが、適切な対策を取ることで痛みを軽減し、快適な生活を送ることができます。
リハビリをしっかりと行い、日常生活での工夫を取り入れることで、痛みを最小限に抑えましょう。
そして、術後の動き出しの痛みは時間の経過と共に徐々に改善していきますので、あまり心配する必要はないでしょう。
焦らずにリハビリを継続していきましょう。
焦りは禁物。
そう、焦りは禁物。
気長にリハビリをやりましょう。
もし痛みが全然改善しないようであれば担当医に相談してください。
以上、現地から塗山がお伝えしました!
ではまた~!
人工股関節の手術後の動き出しの痛みはしばらくあるが徐々に改善していきます!
「地震は本当に恐ろしい…」
いつ南海トラフ巨大地震が来るのかヒヤヒヤしている整形外科医の塗山正宏でした!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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