おはようございます!
毎朝カレーライスを食べているわけではない塗山正宏です。
今日のテーマは、
変形性股関節症を診断するためのレントゲン検査方法についてです。
変形性股関節症のレントゲン検査(X線検査)では、
・骨棘
・骨硬化像
・骨嚢胞
・関節裂隙の狭小化(寛骨臼と大腿骨頭の隙間)
などの所見が認められます。
これらの所見のうち、股関節の最小関節裂隙の幅が、股関節の機能障害との相関が比較的高いという報告があります。
この股関節の関節裂隙の幅を評価するにあたっては、股関節は荷重関節であるため、寝ている状態でレントゲンを撮影するよりも、立位でレントゲンを撮影をすることによってより正確に評価しやすくなります。
また、レントゲンでは関節裂隙の狭小化がないように見えても、CT検査を行うと、股関節の前方の関節裂隙が狭小化している方が結構います。
普通にレントゲンを撮影して、
「とりあえずレントゲンは問題ないですね~」
って、言われても問題がある場合がありますので要注意です。
股関節の痛みが続いている場合には、立位の股関節のレントゲン、およびCT検査(またはMRI検査)を行うことを検討してもいいでしょう。
以上、豆知識を塗山がお伝えしました。
股関節のレントゲンは立位での撮影も行って評価する!
「サーモンといくらの親子丼」
「このいくらはいくらですか?」って質問した事はない整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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