股関節253 変形性股関節症と腰痛

変形性股関節症と腰痛 股関節

おはようございます!
腰痛には長年お世話になっている塗山正宏です。
はやく腰痛にはサヨウナラしたいな~~!笑




今回のテーマは、

変形性股関節症と腰痛についてです。






塗山先生
塗山先生

今回は皆さんが悩む事が多い腰痛について

少しだけトークしていきます!

変形性股関節症とは、股関節の軟骨がすり減って骨と骨がぶつかる病気です。

股関節は体の重さを支える大きな関節で、歩行や立ち上がりなどの動作に必要です。

変形性股関節症になると、股関節の動きが制限され、痛みやひきつれ感が生じます。

変形性股関節症の原因は、加齢や過重、運動不足、遺伝などが挙げられます。


変形性股関節症腰痛は、密接な関係があります。

股関節の痛みや動きの悪さが、腰に負担をかけて腰痛を引き起こすことがあります。

逆に、腰の痛みや動きの悪さが、股関節に負担をかけて変形性股関節症を悪化させることもあります。

股関節と腰は、一つの連動した運動系と考える必要があります。


変形性股関節症の症状は病期によって異なります。

前股関節症では、関節軟骨はまだすり減っていないものの、変形性股関節症になる可能性が高い状態です。

初期股関節症では、立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に違和感や軽度の痛みを感じます。

進行期股関節症では、痛みが慢性化して、関節も動きにくくなり、日常生活に支障をきたします。

末期股関節症では、極度の痛みを感じるようになり、脚の付け根が伸びなくなり、膝が外に向かうようになります。



変形性股関節症の診断は、症状や診察に基づいて行われます。

X線写真やCT、MRIなどの画像検査を用いて、関節軟骨の摩耗や骨の変形の程度を評価します。

また、股関節の可動域や筋力などの機能評価も行われます。



変形性股関節症の治療法は、症状や病状によって異なりますが、一般的には、保存的治療手術的治療の2つに分けられます。

保存的治療は、薬物療法、理学療法、温熱療法、鍼灸、マッサージなどで、痛みを和らげたり、関節の可動域を広げたりする治療です。

日常生活では、適度な運動や体重管理、姿勢の改善などが重要です。

手術的治療は、保存的治療で効果がなく、日常生活に支障がある場合には、手術を検討する必要があります。

手術の種類には、関節鏡下手術、骨切り手術、人工股関節置換術、などがあります。

手術の適応やリスクについては、医師とよく相談して決める必要があります。

手術によって変形した股関節が治り、股関節の可動域が拡大すれば、腰にかかる負担は軽減され腰痛が改善する可能性があります。

反対に股関節の変形が進行し、股関節の可動域が狭くなれば、腰にかかる負担は増大し腰痛の原因になります。

変形性股関節症が原因の腰痛の場合には、変形性股関節症を治す事によって腰痛が改善する事を期待しましょう。

腰痛が治らない場合には腰そのものに異常がある場合もありますので、腰自体の治療を行いましょう。

変形性股関節症と腰痛は、多くの人が悩む病気ですが、早期に発見し、適切な治療を受けることで、症状の改善や予防が可能です。

股関節と腰の健康には、日頃から気をつけていきましょう!



変形性股関節症と腰痛には密接な関係がある!

腰痛

「腰痛には体幹トレーニング!」

腰痛は体幹を鍛えて予防していきたい整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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