股関節30 変形性股関節症の薬物治療

薬物治療 股関節

おはようございます!
普段、どこかが痛い時は薬に頼る事にしている塗山正宏です。
そして、湿布はチョコチョコ使ったりしています。


今日のテーマは、

変形性股関節症の薬物治療についてです。



変形性股関節症の治療は、

・保存療法

・手術療法

の大きく二つに分かれます。

保存療法には、日常生活指導、運動療法、薬物治療などがあります。

薬物治療として選択肢は以前に比べて格段に増えています。

薬物療法はまだ変形が重度の状態でなければ、治療のひとつの選択肢として効果的かもしれません。

股関節の痛みが強い時は、消炎鎮痛剤で対処します。ひとつ注意点としては、消炎鎮痛薬は鎮痛目的で使われますが、消炎鎮痛薬はあくまで対症療法ですので、変形性股関節症が治るわけではありません。

この点はよく覚えておいたほうが良いでしょう。

繰り返しますね。

「痛み止めを飲んでも、変形性股関節症が治るわけではない。」

これ重要なポイントです。

鎮痛剤には色々な種類があります。

鎮痛薬

・アセトアミノフェン(カロナールなど)

・NSAID(非ステロイド性抗炎症薬・・・ロキソニン、セレコックスなど)

・プレガバリン(リリカ、タリージェなど)

・トラマドール塩酸塩(トラムセット、トラマドールなど)

・デュロキセチン(サインバルタ)

・ノイロトロピン

など色々な鎮痛薬があります。

また、皆さんが割と好きな湿布では、

湿布

・ロコアテープ(NSAIDsとの併用注意)

・ロキソニンテープ、ロキソニンパップ

・モーラステープ

・セルタッチ

・ノルスパンテープ

などがあります。

内服薬は、関節の痛みが強い場合に一時的に飲むことはおススメしますが、漫然と長期的に内服することはおススメできません。

漫然と内服することにより、胃潰瘍腎機能障害、肝機能障害など様々な内科的合併症を引き起こすリスクがあるからです。

また、強い鎮痛薬を使い続けると、関節の痛みがないために、股関節の変形が知らず知らずのうちに進行してしまうリスクもあります。

薬物療法では薬を適切なタイミングで使用することがとても重要なのです。

股関節が痛いからといって、痛み止めを漫然と飲み続けないように注意しましょう!


日本酒

「お酒も薬も飲みすぎには注意!」

どこかが痛い時はセレコックスを内服している整形外科医の塗山正宏でした。


【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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