おはようございます!
筋トレしていると極太の腕が欲しくなって仕方がない塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工股関節置換術の術後感染症です。
人工股関節置換術の術後合併症として、感染症があります。
人工股関節置換術の合併症には色々ありますが、最も起きてほしくない合併症が感染症です。
人工股関節置換術における感染症の発症率は一般的には1%前後と言われており、人工股関節に比べると、人工膝関節置換術のほうがやや感染率が高いと言われています。
人工関節にひとたび感染症が起きると、抗生物質の飲み薬や点滴だけでは治癒は困難と言われています。
そのため、感染症が発症した場合には、ほとんどの場合再手術が必要になります。
手術によって、人工関節の周囲を充分に洗浄する必要があります。
洗浄処置で感染が治らない場合には、一度人工関節を抜去して、抗菌薬を含んだ骨セメントを留置します。
そのままの状態で数週間(6~8週間程度)待機し、感染症がしっかり沈静化してから人工関節を入れ直す必要があります。
数週間経過しても感染症が沈静化しない場合には、再度洗浄手術を行う事になります。
手術してから、時間がだいぶ経ってからの人工関節の感染症の場合(遅発性感染)は、人工関節を抜去するケースが多くなります。
また、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などの耐性菌による感染症の場合も人工股関節の抜去が必要になる可能性が高くなります。
感染症の治療には長期間かかる場合があり、入院も長期になるため、精神的にも大変辛くなります。
とにかく感染症が起きてしまったら、忍耐強く治療していくしかありません!
諦めずに治療を行っていきましょう!
いつかは治るから諦めない心が大事!
「力を合わせて頑張ろうぜっ!」
あと10cmくらい身長が欲しかった整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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