おはようございます!
小銭は基本持たない事にしているキャッシュレス派の塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工股関節置換術の手術費用についてです。

人工股関節置換術を受けるのには、どれくらい費用がかかりますか?

良い質問ですね!ちょっと説明していきますね!
手術を考えている方は、気になるのではないかと思います。
通常人工股関節置換術の医療費は約200万円くらいかかります。
3割負担の方は60~70万円程度、1割負担の方は20万円程度かかってしまいます。
しかし、日本には高額療養費制度というものがあります。
高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。
ちなみに、入院時の食費や差額ベッド代等は含みません。
高額療養費制度では70歳以上と69歳以下で負担額が変わります。
以下、厚生労働省からの引用した表になります。
69歳以下

70歳以上

なんとなく高額療養費についてわかったでしょうか??
では、高額療養費の支給申請はどのように行えば良いのでしょうか?
ご自身が加入している公的医療保険(健康保険組合・協会けんぽの都道府県支部・市町村国保・後期高齢者医療制度・共済組合など。以下単に「医療保険」といいます。)に、高額療養費の支給申請書を提出または郵送することで支給が受けられます。病院などの領収書の添付を求められる場合もあります。
ご加入の医療保険によっては、「支給対象となります」と支給申請を勧めたり、さらには自動的に高額療養費を口座に振り込んでくれたりするところもあります。
なお、どの医療保険に加入しているかは、保険証(正式には被保険者証)の表面にてご確認ください。(厚生労働省より引用)
入院する前に、ご加入の医療保険から「限度額適用認定証」又は「限度額適用・標準負担額減額認定証」の交付を受け、医療機関の窓口でこれらの認定証を提示する必要があります。
69歳以下の方については全員、70歳以上の方については、
・住民税非課税の方に加え、
・平成30年8月から新たに現役並みⅠ・Ⅱ(年収約370万円~約1,160万円)の方が、対象となります。
そこで、70歳以上で現役並みⅠ・Ⅱに該当する方は新たに「限度額適用認定証」が発行されることとなるので、市区町村窓口にて「限度額適用認定証」の交付を申請することをおすすめします。
※ 限度額適用認定証の交付を受けていなくても、後日、上限額を超えて支払った額を払い戻すことは可能です。
詳しくは、ご加入の医療保険にお問い合わせください。(厚生労働省より引用)
最後に凄く簡単にまとめます。
人工股関節置換術にかかる費用はどれくらいかっていうと、高額療養費制度を利用すれば、負担額は平均的には約10万円くらいと思っていただいて構いません。
もちろん表のように収入が多ければ負担額は増えますし、収入が少なければ負担額は減ります。
そして、日本全国どこの病院で人工股関節置換術を受けても負担額は変わりません!
以上、人工股関節置換術の手術費用についてでした!
人工股関節置換術は保険適応の手術で、高額療養費制度を利用できる!

「今日は3秒間つかみ取り大会で~す!皆さん、張り切ってくださ~い!」
医療費が年々日本の経済を圧迫していることが気になっている整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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