おはようございます。
たまに坐骨神経痛を感じる気がする塗山正宏です。
今回のテーマは、
変形性股関節症と坐骨神経痛についてです。
まず、坐骨神経痛ってなんでしょ?
お尻に出る痛みのことを、総称して坐骨神経痛と言ったりします。
たまに坐骨神経痛が病名と思っている患者さんがいますが、違います。
坐骨神経痛自体は、病名ではなく下肢にあらわれる症状の総称で、おしりから下肢にかけて痛みやしびれが続く状態を言います。
坐骨神経痛の原因としては、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなどの病気が原因として起こることが多いのです。
というわけで、たまに勘違いされている方がいますが、坐骨神経痛というのは病名ではなく、あくまでも症状の名前です。
そして、実は変形性股関節症による痛みが、坐骨神経痛と間違われて治療をされている場合が意外とあるのです。
例えば、お尻が痛いという症状が、整形外科を受診して、
中島医師
おそらく坐骨神経痛でしょう
と診断されるとします。
そうすると、お薬による治療が始まります。
しかし、なかなか症状が改善しないため、股関節の画像検査をすると実は末期の変形性股関節症だったということが決して少なくありません。
その場合、腰の治療をしていても、お尻の痛みは治りませんからね・・・涙
数年間、腰の治療を継続していたけど、なかなか治らず。
数年後にやっと変形性股関節症が見つかったというケースがあったりします。
というわけで、お尻の痛みがなかなか改善しない場合には、一度股関節の状態を確認することをお勧めします。
お尻の痛みは股関節が原因の痛みかもしれません!
「象のお尻の存在感凄い!!」
ダンスを上手く踊りたいけど踊れない整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
コメント