股関節234 人工股関節置換術と弾性ストッキング

弾性ストッキング 股関節

おはようございます!
朝起きたら160キロ投げられるように身体になっていたら驚く塗山正宏です。
そうしたらスポーツ選手に転向しよっ!笑




今日のテーマは、

人工股関節置換術と弾性ストッキングについてです。




たまに外来で患者さんから質問されるシリ~~~ズ!

恒例のお時間がやってまいりました。

ひとみさん
ひとみさん

人工股関節の手術の時って、ストッキングは履きますか?





はい、この質問は定期的に受ける気がします。

塗山先生
塗山先生

はい、弾性ストッキングは使いますよ!




私の場合は、手術中は両脚とも消毒して手術をしているので、手術中に弾性ストッキングは使いませんが、手術後は弾性ストッキングを使用します。

人工股関節の手術の合併症のなかには深部静脈血栓症肺血栓塞栓症があります。

深部静脈血栓症は「下肢の静脈に血の塊(血栓)ができて血管をふさいでしまう病気」です。


「下肢の血管に出来た血栓が何かの拍子にはがれて、血流に乗って肺まで到達し、肺の血管をふさいでしまう病気」が肺血栓塞栓症です。

これらの合併症を予防するひとつの方法として、弾性ストッキングを着用します。

術後は、しばらく血栓症が発症するリスクや、下肢が浮腫みやすいため、弾性ストッキングを着用したほうが良いでしょう。

着用期間としては術後2~3週くらいがひとつの目安になりますが、個々の状態によってそこは変わるので、主治医に確認しましょう。

やはり浮腫みが出ている状態のときには、弾性ストッキングの使用を継続したほうが良いでしょうね。

たまに弾性ストッキングで皮膚がかぶれてしまう方がいらっしゃるので、その場合には弾性包帯で下腿を圧迫しましょう。

以上、弾性ストッキングについてのお話でした(笑顔)。





術後早期は弾性ストッキングを着用して血栓症の予防をしていきましょう!

「マッチョエプロン!」

アンパンマンみたいに顔を取り替えたら元気Maxになりたい整形外科医の塗山正宏でした。




【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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