おはようございます!
はい、私は塗山正宏です!
はい、おはようございます!
今回のテーマは、
人工股関節置換術と術前経口補水療法についてです。
経口補水療法(ORT)とは、「Oral Rehydration Therapy」 のことで、水と電解質の補給方法のことを言います。
経口補水液(ORS : Oral Rehydration Solution)を経口摂取することによって、点滴と同等の水と電解質の補給効果があると言われています 。
ORS による水と電解質の補給は、点滴による水分補給が必要ないので、点滴の針をずっと入れっぱなしにしておく必要がないという利点があるのです。
従来の周術期管理では、全身麻酔をする時には手術前夜から飲食は完全に禁止という考えが当たり前でした。
これは、胃の内容物が麻酔中に逆流することで、誤嚥することにより肺に入ってしまうことで発生する「誤嚥性肺炎」を予防するためです。
しかし、最近の研究では、手術の2時間前までなら成分の調整された飲料を摂取しても、安全に麻酔管理できることが明らかになりました。
術前の絶飲食をなくし、経口補水液を摂取することで、点滴が不要になるために患者さんの苦痛が少なくなります。
この事から私はこの経口補水療法を10年以上前から取り入れています。
しかし、味が苦手とか、飲む事自体が辛いっていう患者さんがいらっしゃるのは事実ですね・・・涙。
私としては、少しでも患者さんが楽に手術を受けられるように、今後も工夫できることはやっていこうと思っていますからね!
なにか良いアイデアがあれば誰か私に教えてください(笑)
手術に伴う苦痛は少しでも少ない方がいい!
「たまにはボリューミーなハンバーガーが食べたい!」
早口言葉はあまり得意ではない整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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