おはようございます!
お化け屋敷は普通に苦手な塗山正宏です。
驚きすぎてぎっくり腰になりそう…笑。
今回のテーマは、
人工膝関節置換術とMRIについてです。
人工膝関節置換術を受けたあとってMRI撮れるんですかね?
っていう質問に答えていきましょう。
あ、それ教えてほしいです!やっぱりMRI検査するのに制限とかありますかね?
では、早速はじめていきましょう!!
人工膝関節置換術とMRI
人工膝関節置換術(TKA)は、変形性膝関節症やリウマチなどの進行性の膝関節疾患によって損傷した膝関節を人工の関節に置き換える手術です。
この手術は、患者さんの膝の痛みを軽減し、関節の機能を改善することを目的としています。
一方、MRI(磁気共鳴画像法)は、体内の詳細な画像を提供する医療画像診断技術であり、軟部組織の状態を評価するのに特に有用な検査です。
人工膝関節置換術後のMRI検査の可否
まずは結論です。
人工膝関節置換術後にMRI検査を行うことは可能です。
しかし、いくつかの注意点があります。
まず、手術で使用される人工関節の材質によっては、MRI検査時に問題が生じる可能性があります。
多くの現代の人工関節はMRI検査は可能ですが、金属アーティファクトの影響で画像が乱れることがあります。
特に、人工関節の近くでMRIを撮影する場合、正確な画像が得られないことがあります。
人工膝関節とMRIの相互作用
人工関節がMRI画像に与える影響は、主に金属アーティファクトによるものです。
これは、MRI機器内の強力な磁場が金属の存在に反応し、画像上に歪みやシャドウを生じさせる現象です。
そのため、膝関節自体のMRI検査では、インプラントの影響で正確な画像が得られないことがあります。
しかし、膝関節から離れた頭部や腰部などのMRI検査は、全く問題なく行うことができます。
MRI検査の制限と代替検査
人工膝関節がある場合、CT検査はMRIよりも適している場合があります。
CT検査はMRIに比べて金属アーティファクトの影響を受けにくく、骨の構造を詳細に評価するのに優れています。
また、人工関節の設置位置を確認する際にも有用です。
しかし、人工膝関節周囲の軟部組織を評価するためにはMRIが有用な検査になります。
特に術後感染症などの評価を行うためにはMRIは有用な検査です。
MRIが必要な場合は、金属アーティファクトを低減する特別な技術やシーケンスを使用することで、より良い画像を得ることが可能です。
まとめ
人工膝関節置換術を受けた患者さんは、術後にMRI検査を受けることができます。
膝関節近くのMRI検査では正確な画像が得られない可能性がありますが、検査は可能です。
膝関節周囲の軟部組織の状態の評価にはMRI検査を行うのが良いでしょう。
そして、膝関節から離れた部位であれば、MRI検査は全く問題ありません。
以上、人工膝関節とMRIについてのトークでした。
では、またどこかでお会いしましょう~!
人工膝関節置換術を受けても、術後にMRI検査は可能です!
「ペヤング大盛り!」
ペヤング大盛りはカロリーが怖くて食べた事がない整形外科医の塗山正宏でした!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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