膝関節69 人工膝関節置換術と麻酔

麻酔 膝関節

おはようございます。
リビングでうっかり寝てしまうと腰痛がひどくなる塗山正宏です。
固いところで寝ないように気をつけなきゃ!



今回のテーマは、

人工膝関節置換術と麻酔についてです。



 

人工膝関節置換術を行う際には必ず麻酔をします。

これはどこの病院でも当たり前ですが、麻酔無しでは手術は出来ませんからね…(笑)。

 どのような麻酔をするかというと、全身麻酔は基本的に行います。

全身麻酔に加えて行うのが硬膜外麻酔です。

硬膜外麻酔というのは、硬膜外腔に細いカテーテルを挿入することによって、局所麻酔薬やオピオイド(鎮痛剤)を持続投与する方法です。

脊髄やその周囲の神経に局所麻酔薬やオピオイドが浸透することで、脊髄神経の分節に応じた鎮痛効果が得られます。

簡単に言うと硬膜外麻酔があると、人工膝関節置換術の術後の痛みが緩和されるのです。

ただし、

硬膜外麻酔が出来ない場合

・血液をサラサラにする薬を飲んでいる

・肥満が高度

・脊椎の変形が強い、脊椎の手術後、脊柱管狭窄症がある

のような場合などでは、硬膜外麻酔が出来ない場合があります。

硬膜外麻酔が出来ない場合でも、その他の鎮痛方法がありますので心配は無用です。

硬膜外麻酔をやらずに神経ブロックを行う病院もあります。

どのような方法を用いても、術後の痛みが楽になれば良いと思います。

少しでも痛みが楽な手術になるように色々工夫していきます!

 

人工膝関節置換術では色々な鎮痛方法を行う事が重要。

(CLUB HARIEからお借りしました)

「クラブハリエのバームクーヘンは美味しい!」

食欲の秋っていうけど、食欲は一年中ある整形外科医の塗山正宏でした。


【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

コメント

タイトルとURLをコピーしました