膝関節93 人工膝関節置換術の手術方法

手術方法 膝関節

おはようございます。
分厚い背中が欲しい塗山正宏です。
「冷蔵庫!冷蔵庫!」(ボディビルの掛け声)




今回のテーマは、

人工膝関節置換術の手術方法についてです。





人工膝関節置換術の手術をする際には、

通常内側広筋を切開する方法(Medial parapatellar approach)が一般的です。

黒い線が切開線(3D4medicalから引用)

しかし、私はなるべく筋肉にダメージを与えずに手術を行うことが大事だと思っています。

そのため人工股関節置換術の手術と同様に、筋肉を切らないアプローチを用いて人工膝関節置換術を行っています。

内側広筋を切らないアプローチ(Subvastus approach)です。

赤い線が切開線(3D4medicalから引用)

筋肉を切らなければ、術後の疼痛が少なく、回復が早くなるという利点があります。

いかに手術による筋肉のダメージを少なく手術をするかが大事なのです。

もちろん肥満の患者さんや、元々の膝の動きが悪い場合には、筋肉を温存するアプローチが出来ない場合があります。

膝の拘縮が強い場合には、むしろ組織の癒着を剥離したほうが術後の関節の可動域が増えるので、個々の状態に合わせて組織のアプローチについては判断します。

でも、出来る限り身体に優しい手術をするのが私の哲学なので、これからもいかに良い手術をするために日々探求していきます!

「そこに山がある限り登り続ける。」

「より良い手術を行うために努力を続ける。」

これが私の哲学ですね(優しい笑顔)。


笑顔になる人が一人でも増えるように、少しでも良い手術を行えるようにしたい

「大盛チャーハン!!」

パラパラチャーハンが好きな整形外科医の塗山正宏でした。




【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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