良い手術とは、手術が終わったあとに笑顔が増える手術です。
1. 整形外科医が考える“成功する手術”の本当の意味
整形外科医の塗山正宏です。
外来で患者さんから、こんな質問を受けることがあります。

あゆみさん
先生、この手術は成功しますか?
多くの方が想像する“成功”とは、
・手術が予定通り終わること
・合併症が起きないこと
・レントゲンがきれいなこと
かもしれません。
もちろん、それらはすべて重要です。
しかし私は、もう一歩先を大切にしています。

塗山先生
良い手術とは、手術が終わったあとに笑顔が増える手術です。
2. 成功=医師の満足、ではない
医師の立場から見れば、
- 技術的にうまくいった
- 手順通りにできた
- 数値や画像が良好
これらは「良い手術」に必要な条件です。
しかし、
患者さんの人生が良くなっていなければ、真の成功とは言えません。
3. 笑顔が増えるとは、どういうことか
手術後に笑顔が増える患者さんには、共通点があります。
- 外に出る回数が増えた
- 人と会うのが楽しくなった
- 「またやりたいこと」が出てきた
- 表情が明るくなった
笑顔とは、
身体が動き、心が前を向いているサイン です。
4. 人工関節手術が目指すもの
人工股関節置換術や人工膝関節置換術は、単に痛みを取る手術ではありません。
- 生活を取り戻す
- 行動範囲を広げる
- 自分らしさを取り戻す
その結果として、自然と笑顔が増えていく。
それが、この人工関節手術の本質です。
5. 手術後に大切なのは「日常」
笑顔は、手術室の中では生まれません。
- 歩けた
- 出かけられた
- 人と話せた
- できなかったことができた
こうした日常の小さな成功が積み重なって、表情は変わっていきます。
だからこそ、
手術後のリハビリと生活がとても重要なのです。
6. 医師の役割は“笑顔まで見届けること”
私は、
「手術が終わった瞬間」ではなく、
「その後の人生」までを手術の一部だと考えています。
- 不安な時期
- 回復が遅いと感じる時期
- 自信を失いかける時期
それらも含めて、伴走する。
その先に、笑顔があります。
7. 最後に塗山からメッセージ

塗山先生
良い手術とは、
手術が終わったあとに笑顔が増える手術です。
技術だけでは、笑顔は生まれません。
医師と患者さんが同じ未来を見て、一歩ずつ進んだ先に、自然と生まれるものです。
私はこれからも、
「笑顔が増える医療」 を目指して、診療を続けていきます。
皆様、今後とも宜しくお願い致します!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医


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