おはようございます!
神奈川県出身の整形外科医の塗山正宏です!
今回のテーマは、
変形性膝関節症についてです。
まず、膝関節というのは、大腿骨、脛骨、膝蓋骨から構成されています。
大腿骨、脛骨、膝蓋骨のそれぞれの表面は弾力性のある軟骨におおわれています。
軟骨があることによって、膝関節がスムーズに動くようになり、体重がかかった時の衝撃を和らげるクッションの役目をもっています。
この軟骨がすり減ってしまうのが、変形性膝関節症です。
変形性膝関節症という病気は、膝関節が痛くなる代表的な病気です。
膝関節の軟骨が、加齢による摩耗や怪我による軟骨損傷によって、長期間かけて徐々にすり減っていくことが原因です。
一度すり減ってしまった軟骨は、基本的には回復しません。
そのため、痛みが徐々に増加していきます。
変形が進んでいくと、脚が「O脚」になり、さらに膝の内側に負担がかかります。
変形が進めば進むほど、歩行に支障が出てきます。
50歳~60歳くらいから発症し始め、女性のほうが男性よりなりやすく、国内では、約1000万人もの方が変形性膝関節症に悩まされていると言われています。
変形性膝関節症には様々な治療方法がありますが、
まず日常生活指導、運動療法、装具療法、薬物治療などの保存療法を行います。
しかし、変形性膝関節症の状態によっては早期に手術が必要になる場合があり、その場合には、骨切り術や人工膝関節置換術を行います。
膝の痛みで悩まれている方は、まずは現状の自分自身の膝の状態がどうなっているのか確認してみましょう。
変形性膝関節症は進行するとO脚になる!
基本的には魚よりも肉派の整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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