おはようございます。
なんだかんだでプロテインを毎日飲んでいる塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工股関節置換術をいつ受けるのか?についてです。
変形性股関節症による股関節の痛みが続く場合に、
いつ手術したほうがいいですか?
そもそも手術したほうがいいのですか?
手術しなければいけないのですか?
外来診療のなかでこのような質問を受けることが多々あります。
変形性股関節症は、前期・初期・進行期・末期の4段階に分かれます。
ステージが進めば、痛みが強くなり、歩行に支障が出てきます。
どの段階であろうと、まずは保存療法を検討します。
しかし、保存療法を行っても股関節の痛みが軽減しない場合や、明らかに保存療法を行っても症状の改善が困難なほど病状が進行している場合などには手術を検討します。
手術を行うかどうか判断する要素としては、
などがあり、様々な要素を総合的に考慮して手術をするかどうか決定します。
股関節痛のために日常生活でどれだけ支障をきたしているかということが、手術を決定するうえで最も重要な要素になります。
末期の変形性股関節症でも症状が軽く、日常生活に困っていなければ手術の必要性はありません。
内臓疾患のガンとは違い、変形性股関節症は必ず手術をしなければいけない病気ではないのです。
ただし、治る病気ではありません。
変形性股関節症は、基本的には徐々に進行していく病気です。
症状が進行していくと歩行の障害、股関節の可動域の制限(動きが悪くなってくる)が出てきます。
日常生活に影響がでるようであれば、それは手術のタイミングだと思います。
最終的には患者さん自身で手術をするかどうかを決めなければいけません。
ひとりで考えていても判断がつかないときがありますので、良くわからないときは医師と相談するのが重要です。
兎にも角にも、専門の医師と相談することが重要です!
股関節の痛みで困ったら、まずは専門の医師と相談しましょう!
「あ、あれ?パスワードがわからない!」
サッカーのワールドカップに出場して君が代を歌いたかった整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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