股関節178 人工股関節とステム

ステム 股関節

おはようございます。
ナンバーワンよりもオンリーワンを目指したい塗山正宏です。
花屋の店先から並んだ~♪



今日のテーマは、

人工股関節とステムについてです。




人工股関節のインプラントは主に4つのインプラントから構成されています。

大腿骨に入るステムには主に2種類あります。

・セメントステム

・セメントレスステム

このふたつのステムの種類があります。

ちなみにインプラントを固定するセメントを紹介しましょう。

骨セメント

セメントはメチルメタクリレートを主成分とする液剤と、ポリメチルメタクリレートを主成分とする粉末剤を混合して用いる。

本品はアクリル系セメントで、生体内の骨組織に金属製又はプラスチック製のインプラントを堅固に固定することができる。

重合反応が完了すると、本品はインプラントと骨の間にかかる機械的圧力が均等に分散するような緩衝作用を施す。

また、硫酸バリウムを含有するためX線を透過しない。

と、添付文書に記載されていますね。

あくまでもこれはセメントの一例なので、厳密にはセメントの商品によって成分は変わります。


さて、本題に戻りますが、

・セメントステム
骨セメントを利用してステムを大腿骨に固定する。
骨とステムの間にセメントがある。

・セメントレスステム
ステムを直接大腿骨に接して固定する。
徐々にステム表面に骨が入り込んできて、骨とステムが固定される。
ただし、良好な初期固定が得られないと、ステムに骨が入り込まない。

人工関節ドットコム

日本では使用されているステムの約8割くらいが、セメントレスステムになります。

昔はセメントステムのほうが、長期成績が良いというデータがありましたが、現在はセメントステムセメントレスステムはあまり長期成績が変わらないとされています。

ちなみに、私は主にセメントレスステムを使用しています(笑顔)。

以上、本日は人工股関節で使用されるステムについてお知らせしました!



ステムにはセメントステムとセメントレスステムがある。

「ピザじゃなくて、ピッツァ!って言わせて

ピザ食べ放題では常に限界までチャレンジしてしまう悪い癖がある整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

コメント

  1. 安部奈保 より:

    初めまして、ご確認させて頂きたくコメント致します。
    先月人工股関節置換術を致しました。
    インディバと言う電磁波エネルギーによる高周波温熱機器の利用は身体的に可能でしょうか。
    個人的にネットで調べた感じですと〇だったり×だったりと的確な情報が得られませんでした。
    術後のアフターケアと思い通っているのですが人工股関節にした辺りがピリピリしたり足が重く感じたり違和感感じたりと最近心配になってきました。体内で発熱、発火してないよね?!と。
    実際はいかがでしょうか。宜しくお願い致します。

    • 塗山 正宏 より:

      コメントありがとうございます。
      温熱機器類はメーカー的には人工関節には使用しないでくださいと書いてある事がほとんどだと思います。
      責任が持てませんからね。
      ただ実際には影響ないと思われます。
      主治医に確認されるのがベストかと思います。よろしくお願いいたします。

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