おはようございます。
昔から効き足は右足だと思っている塗山正宏です。
左脚でもキックは出来ますけどね!
今日のテーマは、
変形性股関節症と変形性膝関節症についてです。
変形性股関節症と変形性膝関節症は密接な関係がある病気です。
変形性股関節症を発症すると、変形性膝関節症も発症しやすくなります。
もし仮に右の変形性股関節症を発症すると、反対の左の変形性膝関節症を発症しやすくなります。
または、右の変形性股関節症と同じ右の変形性膝関節症を合併する場合もあります。
では、
「同じ脚の変形性股関節症と変形性膝関節症を合併した場合には、どちらから手術をしたほうがいいのでしょうか?」
う~ん、するどい良い質問しますね。
お答えしましょう。
同じ脚の変形性股関節症と変形性膝関節症がある場合には、
股関節から手術をします。
仮に膝関節のほうが痛みが強くても、股関節の変形が進んでいる場合には、股関節から手術を行います。
もし人工膝関節の手術を先に行った場合に、後から人工股関節の手術を行うと、下肢のバランスが崩れてしまう可能性があるからです。
人工膝関節置換術では、大腿骨の骨頭の中心を位置を参考に人工膝関節の設置の位置を調整します。
先に人工膝関節置換術を行って、あとから人工股関節の手術を行うと、大腿骨の骨頭中心の位置が変わってしまう可能性があり、そうすると人工膝関節のバランスが崩れてしまうからです。
折角そろえた人工膝関節のバランスが崩れてはもったいないですからね。
以上の理由から、同じ脚の変形性股関節症と変形性膝関節症を合併する場合には、人工股関節置換術を先に行ってから、人工膝関節置換術を行います。
参考になれば幸いです!
御理解いただけましたでしょうか?
同じ脚の変形性股関節症と変形性膝関節症を合併する場合には、
変形性股関節症の手術から先に行う!
「ざるそばはコシが命!」
限界まで蕎麦を食べてみたい整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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