おはようございます!
筋トレは死ぬまで継続する予定の塗山です。
今回のテーマは、
人工膝関節置換術後にやっていい筋トレ・やらない筋トレについてです。

手術後の筋トレは大事ですが、なにをやるかは注意は必要です。

それ教えてください!
人工膝関節置換術後にやっていい筋トレ・やらない筋トレ
1. やっていい筋トレ/やらない筋トレ
整形外科医の塗山正宏です。
人工膝関節置換術後の筋トレについて詳しく語っていきましょう。
――「頑張りすぎ」が膝を壊すこともあります
結論を先に言います。
人工膝関節術後の筋トレは「強さ」よりも「方向」が重要です。
外来でたまにある光景です。

スクワット頑張ってます!

それはまだ早いですね!
人工膝関節術後の筋トレは、正しくやれば回復を加速させますが、間違えると腫れ・痛み・不信感の原因になります。
ここでは
✔ ぜひやってほしい筋トレ
✔ 今は避けてほしい筋トレ
を、理由付きで分かりやすく解説します。
2. まず大前提:人工膝関節に必要な筋肉は?
最重要なのはこの3つです。
- 大腿四頭筋(太もも前)
- ハムストリングス(太もも裏)
- 臀筋(お尻)
逆に言えば、
これ以外を無理に鍛える必要はありません。
3.【保存版】やっていい筋トレ一覧(人工膝関節術後)
術後の筋トレには色々ありますが、必ず医師や理学療法士の指示にそってやるようにしましょう。
◎ ① クアドセッティング(膝伸ばし)
目的:大腿四頭筋の再教育
やり方
- 膝を伸ばした状態で太ももに力を入れる
- 5秒キープ×10回
🟢 なぜ良い?
- 膝への負担がほぼゼロ
- 腫れがあっても可能
- 「膝が伸びない」を防ぐ
👉 人工膝関節術後の王様トレーニング
◎ ② ストレートレッグレイズ(SLR)
目的:太もも前+体幹
やり方
- 膝を伸ばしたまま脚をゆっくり上げる
- 10回×2セット
🟢 なぜ良い?
- 膝を曲げない
- 関節に剪断力がかかりにくい
⚠️ 腰が反らないよう注意
◎ ③ 椅子座位での膝伸ばし
目的:日常動作直結
🟢 ポイント
- ゆっくり伸ばす
- 最後で1秒止める
👉 階段・立ち上がり対策に◎
◎ ④ 軽いヒップリフト(ブリッジ)
目的:臀筋+膝の安定性
🟢 なぜ良い?
- 膝単独に負担が集中しない
- 歩行時のブレを減らす
4.【要注意】術後急性期はやらない筋トレ一覧
✕ ① 深いスクワット
ダメな理由
- 膝関節に強い圧縮力
- 人工関節+骨に過負荷
❌ 特に
- しゃがみ込み
- 和式トイレ姿勢
👉 「まだ早い」が正解
✕ ② ジャンプ系トレーニング
ダメな理由
- 着地衝撃が人工関節に直撃
- 腫れ・痛み・緩みリスク
✕ ③ レッグエクステンションマシン(高負荷)
ダメな理由
- 膝前面に剪断力
- 膝蓋骨トラブルの原因
👉 ジム再開で最も事故が多い
✕ ④ 痛みを我慢する筋トレ
これは種目ではなく姿勢の問題。

効いてる気がするから我慢してます。
人工膝関節術後では
👉 それ、効いてません。
5. 迷ったらこの基準で判断
✔ 腫れが増えない
✔ 翌日に痛みが残らない
✔ 動きが軽くなる
→ OK
✖ 翌日ズーンと重い
✖ 曲げ伸ばしがしづらい
✖ 熱感が増す
→ やりすぎ
6. よくあるQ&A
Q. スクワットは一生ダメ?
A. いいえ。時期と深さ次第です(深いスクワットは通常3か月以降)。
Q. 筋トレで人工関節が壊れませんか?
A. 正しくやれば、壊れるのは筋トレ不足のほうです。
Q. 毎日やるべき?
A. 軽いものは毎日OK、負荷のあるものは週2〜3回で十分です。
7. 参考文献
- Stevens-Lapsley JE et al. Quadriceps strength after total knee arthroplasty. J Orthop Sports Phys Ther.
- Bade MJ et al. Rehabilitation after total knee arthroplasty. JOSPT.
- AAOS. Total Knee Replacement Exercise Guide.
8. まとめ|人工膝関節術後の筋トレは「選択」が9割
人工膝関節術後の筋トレで大切なのは、
- 頑張ることより
- 強くすることより
- 間違えないこと
やっていい筋トレを、やるべき量だけ。
それが、腫れない・痛まない・長持ちする膝への近道です。
以上、参考になりましたでしょうか!?
では、塗山は筋トレに行ってきます。
人工膝関節置換術後の筋トレは医師や理学療法士の指示に従ってやるようにしましょう!

「筋トレは継続が大事なんですよ。」
筋トレの重要性を誰よりも認識している整形外科医の塗山正宏です。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医



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