格言 Season196

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1. 整形外科医・塗山正宏が考える“本当の成功”とは

こんにちは。整形外科医の塗山正宏です。

外来で患者さんから、よくこんな質問をいただきます。

この手術は成功しますか?

うまくいく確率はどれくらいですか?

医療において「成功」という言葉は、とても重要です。

しかし同時に、その意味は人によって少しずつ違います。

だからこそ私は、こうお答えすることがあります。

塗山先生
塗山先生

良い結果とは、手術が話題にならなくなる日常です。




2. 手術の成功は、手術室の中だけでは決まらない

手術の成功というと、

  • 合併症がなかった
  • インプラントが正確に設置された
  • レントゲンで良好な位置にある

といった医学的な指標が思い浮かびます。

もちろん、これらは非常に重要です。

安全で正確な手術は、すべての前提となります。

しかし、それだけでは“本当の成功”とは言い切れません。


3. 手術が話題になるうちは、まだ途中かもしれない

術後しばらくの間は、

  • 「まだ少し痛みがあります」
  • 「この動きは大丈夫でしょうか?」
  • 「手術したところが気になります」

といった形で、どうしても“手術”が生活の中心にあります。

これは当然のことです。

体が回復していく過程では、意識がそこに向くからです。

しかし時間が経つにつれて、

  • 痛みを意識する時間が減る
  • 動くことが自然になる
  • 日常生活に集中できる

ようになっていきます。

そしてある日、こう言われます。

そういえば、手術のことを考えなくなりました!




4. それが、本当の意味での“回復”

手術をしたことを忘れるくらい、自然に生活できている状態。

それこそが、私の考える「良い結果」です。

  • 朝、何も考えずに立ち上がれる
  • 行きたい場所に自然に行ける
  • 痛みを気にせず1日を過ごせる

そこにはもう、「手術」という特別な出来事は存在しません。

人生が、再び主役に戻っている状態です。


5. 医療の役割は「日常に溶け込むこと」

医療は、ときに大きな変化をもたらします。

しかしその理想形は、決して目立つものではありません。

むしろ、

  • 気づかれない
  • 意識されない
  • 特別扱いされない

そんな形で、生活の中に自然と溶け込むこと。

それができたとき、医療は本当に役割を果たしたと言えるのだと思います。


6. まとめ

塗山先生
塗山先生

良い結果とは、手術が話題にならなくなる日常です。

手術はあくまで通過点です。

本当に大切なのは、その先の毎日。

患者さんが、手術のことを忘れて生活できるようになること。

それこそが、整形外科医として私が目指す成功です。

以上、参考になりましたでしょうか!?

では、筋トレ行ってきます。





【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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