おはようございます!
新しいことにチャレンジし続けるのが好きなチャレンジャー塗山正宏です。
今回のテーマは、
変形性膝関節症の手術のタイミングについてです。
変形性膝関節症が進んできた場合に、
・いつ手術するべきなのか?
・そもそも手術したほうがいいのか?
・手術しなければいけないのか?
というような質問を受けることがあります。
変形性膝関節症は進行性の病気です。
時間と共にゆっくりではありますが、徐々に進行していきます。
進行すれば、それに伴い痛みが強くなり、歩行に支障が出てきます。
治療としては、まずは保存療法が重要になります。
手術ではない治療方法が保存療法になります。
しかし、保存療法を行っても膝関節の痛みが軽減しない場合や、明らかに保存療法を行っても症状の改善が困難なほど、病状が進行している場合などには手術を検討すべきでしょう。
手術を行うかどうかは、
・膝関節痛の程度
・日常生活の不便さ
・年齢
・仕事の内容
など、さまざまな要素を総合的に考慮して手術をするかどうか決定します。
膝関節痛のために日常生活でどれだけ支障をきたしているかということが、手術を決定するうえで最も重要な要素になります。
重度の変形性膝関節症でも症状が軽く、日常生活に困っていなければ手術の必要性はありません。
内臓疾患のガンとは違い、変形性膝関節症は必ず手術をしなければいけない病気ではありません。
ただし、治る病気ではありません。
変形性膝関節症は、徐々に進行していく病気です。
症状が進行していくと歩行障害、膝関節の可動域の制限(膝が伸びない、曲がらない)が出てきます。
可動域制限にくわえて、徐々にO脚が進行します。
日常生活に影響がでるようであれば、それは手術のタイミングだと思います。
また、最近は高齢化社会の影響か、変形性膝関節症の手術を行う患者さんの年齢層がより高齢化してきている印象です。
我慢に我慢を重ねてしまうばかりに、高齢になってからの手術を検討することになるようです。
高齢になればなるほど、術後の回復に時間がかかる傾向がありますので、変形性膝関節症の手術を行うのであれば、ある程度体力があるうちに手術を考えたほうが良いでしょう。
話は戻りますが、最終的には患者さん自身で手術をするかどうかを決めなければいけません。
ひとりで色々考えていても判断がつかないときがあるかと思います。
どうしたらいいのか良くわからないときは医師と相談するのが重要ですね。
相談しよう、そーしよう!
悩むは1人で抱えていないで、医師に相談しましょう!
「今日のパンツは何を履こうかな・・・」
学生時代にドリアン助川のお悩み相談のラジオを聞いていたことを思い出した整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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