おはようございま~す。
すっかり朝の帯番組を見なくなった塗山正宏です。
「せ~の、ZIP!」
今回のテーマは、
人工股関節置換術と術中レントゲンについてです。
人工股関節置換術を行う際に最も大事にしている事は、目標の位置に正確に人工股関節を設置することです。
目標の位置に人工股関節を設置したうえで、周囲の筋肉や腱などの軟部組織に、いかにダメージを与えないようにするかを大事にしています。
では、どうやって目標の位置に人工関節を設置が出来ているのか、確認するのでしょうか?
手術中に確認する指標として、骨と人工関節の位置関係である程度、設置位置を確認することも可能ですが、確認の精度としては限界があります。
手術中に実際にレントゲンを撮影して、画像として確実に人工関節の設置位置を確認することが重要だと思います。
この作業を怠ると、予定と違う位置に人工関節が設置されていたり、骨折を見逃してしまったりすることがあります。
手術が終わってしまうと、余程のことがない限り手術のやり直しをしないのが現実です。
よくあるのが手術が終わってレントゲンを撮影したら、
ちょっと人工関節の位置が良くないけど、しょうがないか。様子をみよう。
これ術後あるあるです。
信じられないかもしれませんが、それが現実です。
そんな光景、よく見てきました。
患者さんにとっては最初で最後の手術かもしれないのに
「しょうがないか」
で済まされていいのでしょうか?
こんなメンタリティーで手術に望むべきではないですよね。
でも、そんな医師いますよ。
意外にいるような気がしています・・・。
私がもしそういうメンタルになるようなことがあれば、きっぱり手術を辞めますね。
話は元に戻りますが、そういうわけで私は手術中に直接の見た目の人工関節の設置位置を確認する作業と、レントゲン画像(透視装置)でダブルチェックをするようにしています。
色々悩んであげく、手術を私に任せてくれた患者さんには、全力で応えたいですからね。
どんな手術においても、常に全力投球が信条!!
「本気と書いてマジでガチ」
手術には常に本気で立ち向かう整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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