おはようございます。
鍋と言ったらチゲ鍋派を主張したい塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工股関節置換術と下肢の筋力についてです。
人工股関節置換術を受けるにあたって、術後に順調に回復するための大事な要素のひとつとして、術前の下肢の筋力があります。
股関節の周囲の筋力だけでなく、下肢全体の筋力が落ちていればいるほど、術後の回復に時間がかかります。
反対に術前の下肢の筋力があればあるほど、術後の回復は早くなります。
そのため、股関節周囲や下肢の筋力が、かなり落ちてしまう前に手術を受けたほうが手術後の回復度合いは良くなります。
私の外来に来られる患者さんのなかには、他の病院で
「股関節の痛みが限界になるまで手術を受けるのは我慢しなさい。」
と言われたという患者さんは少なくありません。
実際には限界まで我慢すると、股関節の可動範囲はかなり狭くなってしまい、そして筋力低下が著しいために術後の回復は悪くなります。
私の考えとしては、限界まで我慢するよりは、ある程度股関節の状態が悪化してきたら、タイミングをみて手術を考えたほうがいいと思います。
そのほうが術後の回復が明らかにいいですからね。
限界まで我慢するメリットって正直あまり無い気がしていますね。
関節の痛みは限界まで我慢しない。
「へい!おまちっ!」
「いや~、大将!今日も美味しいですね!」
「あったりめ~ょ!」
筋トレしたらプロテイン飲まないと気持ちが落ち着かない整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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