股関節249 股関節骨切り術後の人工股関節置換術

骨切り術後 股関節

おはようございます!
絶対病気にならない薬とか出来ないか期待している塗山正宏です。




今回のテーマは、

股関節骨切り術後の人工股関節置換術についてです。





塗山先生
塗山先生

みなさん、おはようございます!

元気してますか!?

私はとても元気ですよ!

私は整形外科医の塗山正宏です!

今まで書いて事があったような気がしていましたが、意外に書いてなかった股関節骨切り後の人工股関節置換術についてサクサクっとお話ししたいと思います。

股関節骨切り術とは、股関節の変形や痛みを改善するために、骨盤や大腿骨の一部を切って移動させる手術です。

この手術は、寛骨臼形成不全や変形性股関節症の初期(進行期に適用する場合もあり)などの場合に適用されます。

人工股関節置換術とは、股関節の軟骨や骨が損傷した場合に、金属やセラミックやポリエチレンなどの人工的な材料で作られた関節に置き換える手術です。

この手術は、変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、関節リウマチなどの疾患で、股関節の痛みや動きの制限がひどくなった場合に行われます。



では、股関節骨切り術を受けた方が、その後に人工股関節置換術を受けることはあるのでしょうか?


答えは「骨切りしても将来的に人工股関節置換術を受ける可能性はあります」です。



股関節骨切り術は、自分自身の骨を温存することで、人工股関節置換術よりも長期的な効果が期待できる手術ですが、必ずしも成功するとは限りません。

また、股関節骨切り術を受けても、加齢や負荷などによって変形性股関節症が進行する可能性もあります。

そのような場合には、人工股関節置換術を受けることで、再び痛みを取り除き、動きを改善することができます。

私の患者さんでも、実際骨切り術後で人工股関節置換術を受けた方は沢山いらっしゃいます。

しかし、股関節骨切り術後に人工股関節置換術を受ける場合には、いくつかの注意点があります。

まず、人工股関節置換術は通常よりも難易度が高くなります

これは、骨切り術で骨の形や位置が変わっているため、人工股関節の部品(インプラント)を正確に設置することが難しくなるからです。

また、股関節周囲の組織が癒着していることも手術が難しい原因のひとつです。

そのため、経験豊富な医師による手術が必要です。

また、手術時間や出血量も多くなる傾向があります。


次に、人工股関節置換術後のリハビリテーションも重要です。

通常は手術翌日から歩行訓練を始めますが、骨切り術後に人工股関節置換術を受けた場合には、骨の強度や股関節の安定性が低下している可能性があるため、歩行訓練を進めていくうえで注意が必要です。

場合によってはすぐ荷重をかけることが出来ない場合もあります。

また通常の人工股関節置換術よりも脱臼するリスクが高くなる場合もあるので要注意です。

というわけで、通常の初回人工股関節置換術よりも色々と注意する必要があるっていうことですね。

以上、股関節骨切り後の人工股関節置換術についてサクサクっとお話しました。


股関節骨切り後でも人工股関節置換術を受けると股関節の機能が改善する!

ミカンジュース

「水道からジュースが出てくるのに憧れていた時代ありましたよね?」


子供時代はジュースをがぶ飲みしていた整形外科医の塗山正宏でした。


【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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