おはようございます!
大きな声で挨拶するのって気持ちいいと感じる塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工股関節置換術後とMRI検査についてです。
外来でよく聞かれる質問シリーズ!の時間がやってまいりました。
では、早速始めていきましょう。
ひろしさん
人工股関節置換術を受けた後は、MRIの検査は受けられますか?
塗山正宏医師
人工股関節の手術を受けても、MRI検査は可能ですよ!
人工股関節置換術を受けたあとに、MRI検査が出来るのかどうか質問を受けることがあります。
では、早速結論です。
頭部や腰部など股関節から離れた部位の検査であれば全く問題ありません。
そして、股関節自体のMRI検査も可能です。
股関節のMRIも撮影は可能ですが、インプラントの影響のため完全に正確な画像は撮影できません。
インプラント周囲の画像はどうしてもやや乱れてしまいます。
また、股関節に近い膀胱や子宮などのMRI撮影の場合も、人工関節の影響のために画像が乱れる場合があります。
ただし、人工股関節の周囲の組織に異常がないかどうかは確認することができます。
例えば、
・人工股関節の周囲に感染症を疑う所見の有無
・人工股関節の周囲に腫瘍の存在の有無
・人工股関節の周囲の組織に炎症の有無
などを、MRI検査を行う事によって評価することが可能です。
X線検査だけでは、どうしても情報量が足りず評価できない場合がありますからね。
人工股関節の手術後で、X線検査やCT検査で評価が困難な場合はMRI検査を行う場合があるってことですね。
人工股関節置換術を受けてもMRI検査を受ける事は可能です。
「今日は徹夜で勉強でーす!」
中学生の時に腰痛に悩まされてMRIを撮ったことがある整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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