おはようございます。
時代の流れに乗っかっていきたいミーハーな塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工膝関節全置換術の皮膚の切開についてです。
人工膝関節全置換術は、昔は15cm以上皮膚を切開している時代がありました。
今でもそれぐらい皮膚を切開している先生もいるかもしれません。
私は人工膝関節置換術を行う際には、なるべく最小侵襲手術で行いたいので、皮膚切開の長さも出来るだけ小さくしています。
通常、約10cmの皮膚の切開で行っています。
もちろん脚の太さや変形の度合いによって、9㎝になったり12㎝になったりと、皮膚の切開の長さは変わります。
ただし、皮膚を切開する長さよりも、いかに筋肉や膝のなかの組織に対するダメージを最小限に抑えるかを重要視しています。
そして、人工関節を正確な位置に設置することを最も大事にしています!
皮膚を切る長さを短くても、人工関節の設置が良くなかったら全くもってダメな手術になってしまいますから。
皮膚の切開の長さよりも、軟部組織の侵襲をいかに少なくするかが大事。
「ドラゴンスクリューやられてから膝が痛い・・・」
今のところ大きな膝の怪我はしたことがない整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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