おはようございます!
まだまだ自分の膝関節の軟骨を大事にしていきたい塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工膝関節置換術とAPS治療についてです。
私は人工関節の手術をメインに行っていますが、手術以外の治療の選択肢として、再生医療のひとつであるAPS療法の注射を行っています。
APS注射は再生医療とよく言われていますが、実際には自分自身の細胞治療(Cell therapy)と呼ぶのが正しいと言われています。
このAPS療法は痛みを取るための治療ですが、ひとつ注意点があります。
それは注射後に副作用として、一時的に患部に強い痛みが出る可能性がある事です。
このAPSには白血球が豊富に含まれているために、関節内に注入されると、一時的に強い痛みが出ることがあります。
この一時的な痛みの出現率は約6割くらいというデータがあります。
この注射後の一時的な痛みはおおよそ2~3日くらいで落ち着きますが、長い場合には1週間くらい続くこともあります。
とりあえず、もし注射後に強い痛みが出るようであれば
・患部を安静にする
・患部を冷やす
・湿布を貼る
・どうしても我慢できなければ痛み止めを飲む
などで経過をみてください。
これをやれば治るという解決法はないので、正直耐えるしかありません・・・。
その後に徐々に痛みが改善していくのを、期待しながら耐えましょう。
そして、3か月後に痛みが楽になっていることを願いましょう!
APSの効果が出るのを期待しながら待ちましょう!
「テンプラー!」
天ぷらはエビ派の整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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