股関節173 変形性股関節症と痛み止めの選び方

痛め止めの選び方 股関節

おはようございます!
たま~にギックリ腰気味になってしまう塗山正宏です。



今日のテーマは、

変形性股関節症と痛み止めの選び方についてです。





変形性股関節症の治療は、

・保存療法

・手術療法

の大きく二つに分かれます。




保存療法には、日常生活指導、運動療法、薬物治療などがあります。

薬物治療としての選択肢は以前に比べて格段に増えています。

簡単に言えば「痛み止め」ですね。

内服薬を具体的に挙げてみると、

痛み止めの種類

・アセトアミノフェン(カロナールなど)

・NSAID(非ステロイド性抗炎症薬・・・ロキソニン、セレコックスなど)

・トラマドール塩酸塩(トラムセット、トラマールなど)

・デュロキセチン(サインバルタ)

・ノイロトロピン




内服薬には色々ありますが、何を飲んだら良いのでしょうか?


私が痛み止めを選択する基準をざっくり言うと、

・痛みが軽度であれば「カロナール」

・痛みが中等度であれば「セレコックス」

・痛みが重度であれば「トラムセット」

・慢性的な痛みであれば「サインバルタ」

おおまかな基準はこんな感じです。

あくまでも私の基準ですからね!


実際にはカロナールも内服する量で鎮痛効果は変わりますし、セレコックスやトラムセットも内服量によって鎮痛効果は変わります。

また、自分に合う薬、合わない薬があると思いますので、自分に合う薬を使うようにしましょう。

しかし、内服薬は、関節の痛みが強い場合に一時的に飲むことはおススメしますが、漫然と長期的に内服することはおススメできません。

変形性股関節症は治る病気ではありません。

変形性股関節症に対する内服治療はあくまでも対症療法になります。

根本的な治療ではありません。

くすりを使っても変形性股関節症は治るわけではないのです。

そこは認識しておいたほうがいいですね。

そして、漫然と痛み止めを内服することにより、胃潰瘍腎機能障害など様々な内科的合併症を引き起こすリスクがあります。

また、強い鎮痛薬を使い続けると、関節の痛みがないために、関節の変形が知らないうちに進んでしまうリスクもあります。

お薬は状況を見ながら適切に使用することが重要ですね!



お酒も薬も飲みすぎには注意!

「チーズとワインのコラボはたまら~ん!」

ワイン飲むときに「ルネッサ~ンス」って言ったことがある(ネタが古い!)整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門

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