膝関節76 人工膝関節置換術と深部静脈血栓症

深部静脈血栓症 膝関節

ヤッホー!
たまには変化球の挨拶をしてみる塗山正宏です。
やまびこ~~~♪




今回のテーマは

人工膝関節置換術と深部静脈血栓症についてです。





人工膝関節置換術の手術において、注意しなければいけない合併症として深部静脈血栓症があります。

人工股関節置換術よりも、人工膝関節置換術のほうが深部静脈血栓症の発生率があがります。

深部静脈血栓症とは、下肢の静脈に血の塊(血栓)ができて、血管をふさいでしまう病気です。

血栓が何かの拍子にはがれてしまうと、血栓が血流に乗って肺まで到達し、肺の血管をふさいでしまうのが肺血栓塞栓症です。

昔はエコノミークラス症候群なんて呼んだりしていました。

肺血栓塞栓症は 、肺の血管がふさがり、血液ガスの交換がうまくおこなわれないため、呼吸困難や胸の痛みを感じるようになります。

肺血栓塞栓症を発症した場合には、命を落とす場合があります。

それくらい肺血栓塞栓症は恐ろしい病気です。

肺血栓塞栓症を発症した場合には、しばらく抗凝固薬を内服しなければいけません。

リハビリも満足にできなくなります。

そのため、深部静脈血栓症に対して、色々な方法を用いて予防する事がとても大事になります。

いかに血栓が出来ないように予防するかが大切なのです。



予防方法としては、

深部静脈血栓症の予防方法

・手術後早期からの足関節の自動運動、他動運動

・早期離床

・深呼吸

・弾性ストッキング

・フットポンプ

・抗凝固薬

などがあります。

しつこいようですが、 様々な方法で深部静脈血栓症を予防することが大事なのです!

というわけで、とにかく足をよく動かすことで血栓を予防していきましょう!


術後はとにかく足首をよく動かす!!

「ドーナツは幸せの元」


なんだかんだでドーナツが好きな整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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