格言 Season192

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1. 整形外科医として、私がいちばん大切にしている姿勢

こんにちは、整形外科医の塗山正宏です。
外来診療をしていると、患者さんからこんな言葉をよく耳にします。

  • 「もう年齢的に無理ですよね」
  • 「膝が悪いから、歩くのはあきらめています」
  • 「手術しても、元には戻らないですよね」

そのたびに、私はこう思います。

塗山先生
塗山先生

“できない理由”は、実はもう十分に集まっている。
それよりも、“できる方法”を一緒に探すことが、医療の役割だと思います。




2. 医療の現場は「否定」から始まりやすい

医学的に見れば、

  • 年齢
  • 変形の程度
  • 筋力低下
  • 既往歴

こうした要素から「難しい」「リスクが高い」と判断することは必要です。

安全を守るために、冷静な評価は欠かせません。

しかし、それだけで終わってしまうと、患者さんの前に残るのは 「できない」という結論だけ です。

私は、それでは医療が途中で止まってしまうと感じています。


3. 「できる方法」は、小さくていい

“できる方法”とは、必ずしも大きな目標である必要はありません。

  • 長距離は無理でも、近所までなら歩ける
  • 正座はできなくても、椅子なら楽に立てる
  • 山登りは難しくても、散歩や旅行は楽しめる

こうした 「生活を前に進める選択肢」 を一緒に探すことが大切です。

手術、リハビリ、装具、運動療法、生活の工夫。

どれか一つではなく、組み合わせることで道は必ず見えてきます。


4. 手術も「できる方法」のひとつに過ぎない

人工関節手術は、とても有効な治療法です。

しかし、私はいつもこう考えています。

手術はゴールではなく、選択肢のひとつ。

  • 今は保存療法が合っている人
  • もう少し筋力をつけてから手術を考える人
  • 手術によって生活が大きく改善する人

患者さん一人ひとりで、最適な答えは違います。

だからこそ私は、「この人にとって、今できる方法は何か?」を一緒に考える時間を大切にしています。


5. “一緒に探す”ということの意味

医師が一方的に答えを出すのは簡単です。

でも、それでは患者さんの人生に本当の意味で寄り添えません。

  • 何に困っているのか
  • 何を取り戻したいのか
  • どんな生活を送りたいのか

それを共有して初めて、“できる方法”は現実的な形になります。


6. まとめ

塗山先生
塗山先生

“できない理由”を集めるより、“できる方法”を一緒に探したい。

この言葉は、患者さんへのメッセージであり、同時に医師としての私自身への戒めでもあります。

医療は、制限を伝える仕事ではありません。

可能性を現実に近づける仕事 だと、私は信じています。

小さな一歩でも構いません。

その一歩を、一緒に探していきましょう!

塗山は全力サポートします(笑顔)。




【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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