おはようございます!
筋肉を意識しながら生きている塗山正宏です。
今日は大殿筋を意識して一日過ごします!
今日のテーマは、
股関節周囲の筋肉についてです。
よしっ!
今日は股関節周囲の筋肉について笑顔を振りまきながらお話ししたいと思います。
股関節は、上半身の重さを支えるだけでなく、歩行や走行などのさまざまな動作にも関与する重要な関節です。
股関節は、大腿骨頭と寛骨臼という二つの骨で構成されており、寛骨臼が大腿骨頭の約8割を包み込むようになっています。
このように、骨同士の適合性が高いことで、股関節の安定性が保たれています。
しかし、骨だけではなく、股関節周囲には多くの筋肉があり、それぞれが股関節の動きや安定性に影響を与えています。
股関節周囲の筋肉は、大きく分けて以下のようなグループに分類できます。
これらの筋肉はそれぞれが単独で作用するだけでなく、他の筋肉と協調して作用することもあります。
特に注目すべきは、内閉鎖筋と腸腰筋です。
内閉鎖筋は、坐骨から後方から回り込んで転子窩に付着する特徴的な走行をしています。
そのため、坐骨が滑車の役割をしており、高い力が発揮できます。
内閉鎖筋は後方から大腿骨頭を寛骨臼に押し付けるように作用します。
一方で、腸腰筋は背骨や骨盤から前方から小転子に付着する走行をしています。
腸腰筋は前方から大腿骨頭を寛骨臼に押し付けるように作用します。
このように、内閉鎖筋と腸腰筋が協調して前後から大腿骨頭を寛骨臼に押し付けることで、股関節の安定性は高まります。
このような筋肉の協調作用は、Lumber-Pelvic-Hip Complex Stabilityと呼ばれています。
これは、腰椎と骨盤と股関節が一体となって動くことで、関節の安定性や動きの効率を高めるという概念です。
Lumber-Pelvic-Hip Complex Stabilityには、内閉鎖筋と腸腰筋のほかに、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群などが関与しています。
これらの筋肉はそれぞれが互いに影響し合っており、どれか一つでも機能不全を起こすと、他の筋肉にも影響がでるということです。
したがって、股関節の機能を正常に維持するためには、関節の骨に負担をかけすぎないようにしながらも、股関節周囲の筋肉を常に鍛えておくことが非常に大切です。
特に外旋筋群や腸腰筋などの深層の筋肉は、日常生活ではあまり使われないため、意識的にトレーニングする必要があります。
というわけで、股関節周囲の筋肉についてさらさらっと紹介致しました。
股関節周囲の筋肉には色々ある!
「頭皮マッサージしなきゃ!!」
毛根を大事にしていたい整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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