格言 Season189

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1. 関節治療とリハビリが“人生”を前に進める理由

整形外科医の塗山正宏です。

みつこさん
みつこさん

今日は昨日より少しだけ歩けました。

たえこさん
たえこさん

まだ不安はありますが、外に出てみました

外来でこの言葉を聞くたびに、私は言いたい言葉があります。

塗山先生
塗山先生

それは、とても大きな前進です。

一歩進めば、人生も一歩進みます。

これは決して精神論ではありません。

整形外科医として、多くの患者さんを診てきた中での、実感です。


2. 人生が止まる瞬間は「歩けなくなったとき」

関節の痛みは、単なる痛みではありません。

  • 外に出るのが億劫になる
  • 人と会う機会が減る
  • 行動範囲が狭くなる
  • 気持ちまで後ろ向きになる

歩けなくなると、人生は静かに止まり始めます。

だからこそ、私たち整形外科医が目指すのは「レントゲンをきれいにすること」ではないです。

また一歩踏み出せる体を取り戻すことです。


3. 手術や治療は「ゴール」ではなく「一歩目」

人工股関節置換術や人工膝関節置換術を受けた患者さんに、私はこう伝えたいです。

塗山先生
塗山先生

手術はゴールではありません。
一歩目を踏み出すためのスタートラインです。

手術によって痛みが軽くなり、「歩いてみようかな」と思えた瞬間。

その最初の一歩こそが、人生を動かし始めます。


4. 大きな変化は、いつも小さな一歩から

このように言われる患者さんがいます。

たまえさん
たまえさん

こんな短い距離を歩いても意味がありますか?

あります。
はっきり言います。大いにあります。

  • 家の中を一周する
  • 玄関まで行ってみる
  • 近所の角まで歩く

その一歩は、
「また動けるかもしれない」という自信につながります。


5. 比べる相手は、他人ではありません

リハビリ中によく聞く言葉があります。

「隣の人はもっと歩けているのに…」

でも、比べるべきは他人ではありません。

  • 昨日の自分
  • 1週間前の自分
  • 手術前の自分

昨日より一歩進めたなら、それで十分です。


6. 歩くことは、人生を取り戻す行為

歩けるようになると、

  • 行きたい場所が増える
  • 会いたい人に会える
  • 生活にリズムが戻る
  • 気持ちが前を向く

歩行の回復は、生活の回復であり、人生の回復です。


7. 最後に

塗山先生
塗山先生

一歩進めば、人生も一歩進みます。

今日の一歩が小さくても、問題ありません。

止まっていなければ、それは前進です。

医療の役割は、患者さんが「また一歩踏み出せる未来」を取り戻すこと。

その一歩を、これからも一緒に積み重ねていきましょう。

私はこれからも皆さんを応援しています。

では、筋トレ行ってきます。




【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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