おはようございます!
右脚が効き脚の塗山正宏です。
サッカーでフリーキックは右足で蹴ります!
今日のテーマは、
変形性股関節症の経過についてです。
どーも、整形外科医の塗山正宏です。
変形性股関節症は多くの人に影響を与える関節疾患で、股関節の痛みや歩行障害を引き起こす可能性がある病気です。
今回は、変形性股関節症がどのように進行するかをお知らせしていきます。
前股関節症
寛骨臼形成不全はあるが、軟骨は保たれている状態。
股関節に痛みが出始めてから、10年以内に約30%が、初期の変形性股関節症に進行する可能性があります。
初期変形性股関節症
関節軟骨が磨耗して関節の隙間が狭くなりはじめた時期です。まだ関節の隙間はある程度保たれている状態です。
初期変形性股関節症は数年以内に進行期変形性股関節症に進行する可能性があります。
進行期変形性股関節症
関節軟骨が広範囲に摩耗して関節の隙間が明らかに狭くなります。
骨嚢胞や骨棘が形成されている状態になります。症状も割と進行してきている状態です。
末期変形性股関節症
関節軟骨が完全に消失し、股関節の隙間がなくなります。
骨嚢胞や骨棘がかなり大きくなっている状態です。
寛骨臼と大腿骨の骨同士がぶつかりやすくなるため、股関節の可動域の制限も出やすくなります。
というわけで、変形性股関節症は短期間では進行する事は少なく、基本的には年単位で徐々に進行する事が多い病気です。
しかし、まれに変形性股関節症が急激に進行する場合もあるので要注意です。
股関節の痛みが急激に悪化した場合には、実は変形がかなり進行している可能性がありますので早めに検査を受けると良いでしょう。
以上、変形性股関節症の経過についてお知らせしました。
変形性股関節症は徐々に進行していくことが多い病気です。
「インドカレー食べませんか?」
辛いカレーを食べて、「カレーはかれぇ!」って言いたくなる整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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