膝関節88 変形性膝関節症と再生医療

再生医療 膝関節

おはようございます。
電車で座るとすぐに寝る事ができる「整形外科医ののび太」こと塗山正宏です。
しずかちゃ~~~ん!




今回のテーマは、

変形性膝関節症と再生医療についてです。






私は人工関節の手術をメインに行っていますが、手術以外の治療の選択肢として、再生医療のひとつであるAPS療法の注射を行っています。

APS注射は再生医療とよく言われていますが、実際には自分自身の細胞を使った治療(Cell therapy)と呼ぶのが正しいと言われています。

このAPS療法は痛みを取るための治療ですが、ひとつ注意点があります。

それは注射後に副作用として、一時的に患部に強い痛みが出る可能性がある事です。

このAPSには白血球が豊富に含まれているために、関節内に注入されると、一時的に強い痛みが出ることがあります。

この一時的な痛みの出現率は約6割くらいというデータがあります。

この注射後の一時的な痛みはおおよそ2~3日くらいで落ち着きますが、長い場合には1週間くらい続くこともあります。

とりあえず、もし注射後に強い痛みが出るようであれば

・患部を安静にする

・患部を冷やす

・湿布を貼る

・どうしても我慢できなければ痛み止めを飲む

などで経過をみてください。

これをやればすぐに痛みが治るという解決法はないので、正直耐えるしかありません・・・。

「痛みが取れるための痛み」と思い込みましょう!笑

その後に徐々に痛みが改善していくのを、期待しながら耐えましょう。

そして、3か月後に痛みが楽になっていることを願いましょう。

信じる者は救われます!笑



APSを打ったら、効果が出るのを期待しながら待ちましょう!

「これ何本あるか数えてもらえますか?」

焼き鳥をお腹いっぱいに食べてみたい整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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