おはようございます!
タンパク質とスイーツを愛しているトヤママサヒロです。
今回のテーマは、
変形性膝関節症と棚障害についてです。
棚障害についてのお話です。
それはなんですか??
変形性膝関節症と棚障害:膝の痛みの原因と治療法
変形性膝関節症(OA: Osteoarthritis of the knee)は、膝の軟骨が摩耗し、痛みや炎症を引き起こす疾患です。
特に高齢者に多く見られますが、若年層でもスポーツや過度な膝の使用が原因で発症することがあります。
これに関連して発生するのが棚障害(たなしょうがい:Plica Syndrome)です。
棚障害は、膝関節内の滑膜が異常に肥厚することで、膝の痛みや運動制限を引き起こすことがあります。
この記事では、変形性膝関節症と棚障害の関係について、塗山が笑顔で優しく解説します。
1. 変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症は、膝関節にある軟骨が徐々に摩耗し、骨同士が直接擦れ合うことで、痛みや炎症を引き起こす疾患です。
加齢や体重増加、関節の過度な使用が主なリスク要因となります。
症状が進行すると、膝の変形や運動制限が生じ、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
主な症状
- 膝の痛みと腫れ
- 動作時の関節のこわばり
- 膝の屈伸時に感じる引っかかり感
- 長時間の歩行や階段の昇降が難しくなる
2. 棚障害(Plica Syndrome)とは?
膝関節には、「棚(plica)」と呼ばれる滑膜ヒダが存在します。
この棚は胎児期に発達する組織で、通常は自然に退縮してしまいますが、まれに残存することがあります。
この滑膜ヒダが肥厚し、膝関節内で炎症を引き起こす状態が棚障害です。
棚障害は、膝を酷使する動作を繰り返すことで悪化し、痛みや運動障害を引き起こします。
主な症状:
- 膝の前部や内側の痛み
- 膝を曲げたときに感じる異常なクリック音
- 膝の屈伸時の不快感や引っかかり感
- 膝周囲の腫れや熱感
3. 変形性膝関節症と棚障害の関係
変形性膝関節症と棚障害は、それぞれ異なるメカニズムで発症しますが、症状が重なり合うことがあるため、併発することがあります。
膝の軟骨が摩耗して炎症を引き起こすと、滑膜ヒダが刺激を受けて肥厚し、棚障害が発症する可能性が高まります。
特に、膝の過度な使用やスポーツ活動が多い人は、棚障害のリスクが高まります。
また、変形性膝関節症が進行すると、膝関節内の炎症が持続し、棚障害の症状が悪化することもあります。
適切な治療を行わないと、痛みや運動制限がさらに強くなり、生活の質が大きく低下する可能性があります。
4. 棚障害の診断と治療
棚障害の診断には、問診や触診に加え、MRIや関節鏡検査が用いられます。
これにより、棚の肥厚や炎症の状態を正確に把握することができます。
治療法:
- 保存療法: 初期段階では、保存療法が効果的です。安静、アイシング、抗炎症薬の服用、そして理学療法を通じて症状を緩和します。リハビリを通じて膝周囲の筋肉を強化し、膝への負担を軽減することが重要です。
- 関節鏡手術: 保存療法で効果が得られない場合には、関節鏡による棚の切除術が行われることがあります。この手術は、関節鏡を用いて滑膜ヒダを部分的に切除し、炎症や痛みを取り除く手法です。手術後はリハビリが必要ですが、早期に日常生活に復帰できるケースが多いです。
5. 予防と再発防止
棚障害や変形性膝関節症の発症を防ぐためには、膝への過度な負担を避けることが大切です。
特に、スポーツや日常生活で膝を酷使することが多い場合は、適切なストレッチや筋力トレーニングが必要です。
体重管理や栄養バランスの取れた食事も、膝関節の健康を維持するために重要な要素です。
また、膝に違和感や痛みを感じた場合は、早めに医師の診察を受けることが推奨されます。
早期発見と適切な治療によって、症状の悪化を防ぐことが可能です。
まとめ
変形性膝関節症と棚障害は、膝の痛みや運動制限を引き起こす共通の要因を持つ疾患です。
これらの疾患は、早期診断と適切な治療を行うことで、症状の悪化を防ぎ、生活の質を維持することが可能です。
膝に痛みや違和感を感じた場合は、早めに医師に相談し、必要な治療を受けることが大切です。
放置はしないで、きちんと対処していきましょう!
放置はダメ♪
棚障害の症状が続く場合には、放置せずに対処していきましょう!
「ラーメンとチャーハンのコラボは幸せのコラボ!」
チャーハンはパラパラチャーハンが好きな整形外科医の塗山正宏でした!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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