膝関節5 人工膝関節単顆置換術

膝関節

おはようございます。
ビシビシ記事をアップしていこうと思っている塗山正宏です。


今回のテーマは、

人工膝関節単顆置換術についてです。



英語では、Unicompartmental Knee Arthroplasty、通称UKAといいます。

人工膝関節片側置換術、人工膝関節部分置換術とも言います。

膝関節全体を人工関節に置き換えるのは人工膝関節全置換術です。



人工膝関節単顆置換術は、膝関節の傷んでいる部分だけを人工関節に置き換える手術で、関節の片側の軟骨のみがすり減っていて反対側の軟骨が残っている場合や、変形性膝関節症の比較的初期の方が対象になります。

単顆置換術では通常の人工関節に比べ約半分の大きさの人工関節を用いるため、一般的に皮膚の切開や骨の切除量が少なくなります。

人工膝関節単顆置換術(人工膝関節片側置換術)の手術適応としては、

人工膝関節単顆置換術の手術適応

・O脚やX脚の程度が軽い

・膝の内側もしくは外側のみが痛い

・関節リウマチではない

・高度の肥満ではない

・膝の靭帯には異常がない

などがあります。

昔にくらべてUKAの成績が向上してきていることもあり、以前よりも適応が拡大してきています。

実際には人工膝関節置換術のなかでも、単顆置換術よりも全置換術の患者さんのほうが圧倒的に多いのが現状です。

人工膝関節と一言で言っても、このように全部取り替えてしまう場合と、一部だけ取り替えてしまう方法があるというお話でした!



人工膝関節置換術には、全置換術と単顆置換術が存在する!



物事には何でも反対のほうから見ることが大事だと思っている整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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