股関節33　人工股関節置換術とアイシングシステム

おはようございます！
冬よりは夏派の塗山正宏です。
むしろ春秋派ですね笑

今回のテーマは、

人工股関節置換術とアイシングシステムについてです。

アイシングシステム？？

それはなんですか？

食べ物ですか？

そうです！

答えは、患部を冷やす器械です（笑）。

手術をすると患部は炎症によって必ず腫れます。

絶対腫れます。

腫れて熱を持ちます。

手術もある意味、外傷（怪我）と一緒なので、骨折したあとのようの手術部位の周囲が腫れるのです。

そして、腫れが強くなればなるほど、それが痛みに繋がります。そのため、術後の腫れは早く抑えていかなければなりません。

腫れが強いとそれが痛みに繋がり、リハビリがうまく進みません。

そこで腫れをいかに早くひかせるかが大事になります。

むしろ腫れさせないことが大事なのです。

人工関節置換術後のスムーズな機能回復のためには、術後早期のクライオセラピーの重要性が言われています。

クライオセラピーとは「冷却療法」のことを言います。

術後に患部を持続的に冷却することによって、痛みの緩和、浮腫、血種などの腫脹、炎症の抑制などの効果が期待できます。

術後急性期は、リハビリ後などにも腫れや熱感が強くなったりしますので、適宜患部を冷却することが大事です。

私は術後のアイシングというのを重要視していますので、手術終了直後からアイシングシステムというマシンを使ってアイシングをしています。

私はこのアイシングシステムを使用することにより、より効果的に患部周囲を冷やすようにしています。

とにかく術後急性期はしっかり患部を冷やしましょう！

テレビはあまり見なくなったけど、水曜日のダウンタウンは見たりしている整形外科医の塗山正宏でした。

【執筆】塗山正宏　医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医